夏の外出シーズンが始まった。NEXCO中日本(中日本高速道路)は、高速道路の渋滞を少しでも小さくするために「渋滞緩和三原則」への協力をアピールしている。要は、不用意に車間距離をつめない、つめさせないことだ。
渋滞緩和三原則
●速度を低下させない
●車間距離をつめ過ぎない
●追い越し車線に集中しない
●速度を低下させない
上り坂やサグ(下り坂から上り坂に変わるところ)にさしかかっても、それと気が付かないうちに速度が低下する車があり、車間距離が縮まる。車間距離が縮まると後続車が次々とブレーキを踏んで、渋滞が発生する。上り坂が始まる地点では速度を低下させないよう注意しよう。インターチェンジの合流部、トンネル入り口も同様の理由で渋滞が発生する。
●車間距離をつめ過ぎない
車間距離をつめ過ぎると、前の車の速度低下で後続車が次々とブレーキを踏んで渋滞が発生する。余計なブレーキを踏まないように十分な車間距離をとって走行しよう。
●追い越し車線に集中しない
道路が混雑してくると、少しでも早く走ろうと追い越し車線に車が集中する。その影響で車間距離が縮まる。そのまま上り坂に差し掛かったりすると、先に追い越し車線から渋滞が発生しやすくなる。
NEXCO西日本(西日本高速道路)の調べでは、交通集中渋滞のうち、58%が上り坂およびサグ部、20%がトンネル入り口部、14%がインターチェンジ合流部で発生している。
車間距離が縮まると後続車はブレーキを踏む。安全な車間距離に戻そうとすると、後続車は前走車より速度を落とさなくてはならない。この繰り返しで後続の速度がどんどん落ちていく。前の車が多少遅くなっても急ブレーキを必要としない車間距離を維持することと、また後続に急ブレーキを踏ませないような減速が渋滞緩和の基本のようだ。