【EVEX & CSF 10】宅配ボックスから生まれたEV充電器

エコカー EV
百花繚乱…異業種からのEV参入
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電気自動車開発技術展(パシフィコ横浜)では、自動車関連メーカー以外の出展が目立った。そんな“異業種”のひとつ、日本宅配システム(東京・赤坂)は、集合住宅に設置されている宅配ボックスの登録管理機能のノウハウを活かした電気自動車充電システムを出展した。

「この『i-CHARGER』は、都市部の新築マンションなどで9割ほどの規模で設置されている宅配ボックスの登録管理機能を活かし、駐車場でのEV充電をスムーズに行えるシステムだ」

三菱自動車工業と共同開発したi-CHARGERは、宅配ボックスのカードキーを充電器にかざすことでマンション居住者の認証がとれ、充電時間や充電料金、充電予約(充電待ち)などが一括管理できるというもの。

開発背景について同社は「一戸建ての住宅とは違い、外部電源や電気料金の課金インフラなどが無く、電気自動車普及のネックとなっている」と話す。

同社は、このシステムをマンション・ディベロッパーなどと協同で提案し、EVを所有する、もしくは所有しようとしているユーザーに向けて付加価値を提供するなどといった狙いがある。

「ひとつのマンションに約9万円ほどの充電器を2台ほど設けるというスタイルがイメージされる。EV普及の一端を担いつつ、価格と工事のしやすさなどで勝負したい」(同社)

EVEX:電気自動車開発技術展2010とCSF:クリーン発電&スマートグリッドフェア2010は16日まで、パシフィコ横浜で開催。

《レスポンス編集部》

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