東京-新潟、EV長距離走行実験成功 昭和シェル

エコカー EV

昭和シェル石油は、市販の電気自動車である三菱自動車『i-MiEV』を使って4月20日から21日まで、既存の充電設備を利用しながら東京から新潟までの長距離走行実験に成功したと発表した。

長距離走行実験は、経済産業省・資源エネルギー庁から受託している「2009年度電気自動車普及環境整備実証事業」の一環として昭和シェルが実施した。ユーザーの利便性に配慮した最適な充電システムの評価・検証するため、充電インフラが充分には整備されていない状況の中でのEVの長距離走行を実験した。

4月20日に昭和シェルの東京本社を出発し、翌21日に急速充電器を設置している新潟市の新潟東SSに到達した。全行程412kmを途中、既存の充電設備で充電しながら、太平洋から日本海までをEVで無事に完走した。

昭和シェルでは今回の実験で充電インフラに関する様々な課題の抽出を行うことができたとしており、今後これら課題の解決に向けて検討していく。

昭和シェルによる考察

(1)市販のEVで既存の充電設備を利用し、東京-新潟という400kmを超える長距離を走行することは、事前に計画を立て、充分な準備をすれば可能である。

(2)長距離走行は可能ではあったが、一般に無理なく安心して長距離走行を行うためには急速充電器が10 - 20km間隔で整備されることが必要である。

(3)急速充電器の設置場所として、交通量の多い道路に面しており、車両に関して知見のあるガソリンスタンドが最適であることを再認識した。電気残量が少なくなった際にSSに充電設備があれば助かるという気持ちが強かった。

(4)今後、カーナビ等に充電場所の表示、空き具合等がわかるシステムが導入されると、不安感が解消し、安心してEVでの走行が可能になると思われる。また、充電可能な施設には充電マークを掲げて認識しやすくすることも必要と考える。

《レスポンス編集部》

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