【三菱 RVR 新型発表】RVR の車名が復活したわけ

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三菱『RVR』が復活した。初代RVRは1991年にデビュー、1997年には2代目となり、2002年に販売を終了したのでこの名前を覚えている方は多いだろう。

デザイン本部デザイン部エキスパートの金澤秀晃さんは「RVRの名称の使用については、発表のかなり直前までもめました」と明かす。

「もともと初代2代目RVRというのはミニバンとセダンのクロスオーバーで、スライドドアが付いていたり、後席が300mmくらいスライドしたりしてそれがその時代にマッチした一番面白いコンセプトになったと思っています」

「その時代その時代にマッチした、新しいクロスオーバー車がRVRという名前の真髄となると考えました。そうすると、いまの時代は、SUVの持っているアイポイントの高さやユーティリティも含めた実利性と、パッセンジャーカーとを融合させるのがマッチしていると思います」

そして、もうひとつ現実的な理由もあった。「新しい名前を浸透させるには非常に時間とお金がかかりますので、三菱が持っている資産をうまく使いたい。RVRというブランドにネガなイメージはないということがリサーチでわかったのです」。

「しかし、いまさらRVではないだろうとか、RVRを機能性やコンセプトごと理解しているユーザーにはそれなりの刷り込みがあって、RVRなのになぜスライドドアが無いのか、など、商品企画をミスリードしてしまうのではないかという議論はありました」

しかし、それらを踏まえたうえで、「7 - 8年ぶりの復活なので、ちょっとした話題喚起も含め、もう一度新しいRVR像を作っていきたいと思っています」と、金澤さんは新生RVRに対する思いを語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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