日立製作所は「バッテリージャパン」(国際二次電池展)にプラグイン・ハイブリッド電気自動車(PHEV)用リチウムイオン電池を出品した。同電池は今年1月に開発したもので、「高エネルギーと高出力性能を両立させた信頼性の高い電池」(日立関係者)だという。
しかし、その開発には苦労した。というのも、PHEV用は「従来のHEV(ハイブリッド電気自動車)用より大幅に密度を上げる必要があり、そのために新しい材料を開発しなければならなかった」(同)からだ。
そして、試行錯誤の末、新しい電極や耐熱セパレータを開発し、ようやくPHEV用が完成した。「4月からサンプル出荷しますが、すでに多くの企業から引き合いがあります」と日立関係者は熱く語る。
この電池は電気自動車だけでなく、スマートグリッドなど産業用としても利用でき、日立では幅広い業界に普及させていきたい考えだ。その周りにはいつも多くの人が集まっていた。
バッテリージャパンは3 - 5日、東京ビッグサイトでFC EXPO2010と同時開催。