プジョーのEV、リース価格は月6万円

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プジョーは2月25日、今年末にデビューを予定しているEV(電気自動車)『イオン』について、具体的なデリバリープログラムを発表した。

バッテリー代とアフターサービス費用、エマージェンシーコールのほかバッテリーのマネージメントなども含めたテレマティクスシステム「プジョーコネクト」、プリペイドカードを使った多彩なモビリティサービスが受けられる「ミューbyプジョー」込みで、月額500ユーロ(約6万円)以下でリースするという。

プジョーによれば、ランニングコストは100km走行あたり1.5ユーロ以下で済むことにも触れており、トータルでの費用はそれほど高くないことをアピールしている。日本よりも環境意識の高いヨーロッパらしく、一般ユーザーの問い合わせはすでに2500件に上るという。

プジョーのEV経験は豊富で、第2次世界大戦中にVLVというコミューターを手がけたほか、1990年代にはコーチビルダーのウリエーズと共同で、『106』とシトロエン『サクソ』のEVを役所や企業向けに6000台以上製作した。そのためパリ市内には充電スタンドが60か所用意されるなど、国内のインフラも充実している。

加えて今年1月に開催されたブリュッセル・モーターショーでは、公共交通運行に実績を持つフランスのヴェオリア・グループ、カーシェアリング運営を行うオランダのグリーン・ホイールズの2社と提携するとともに、EV導入を目指す欧州域内20都市と手を結び、EVA(EV for Advanced Cities)と名づけたプロジェクトを推進していくことを宣言した。

年末のデビューに向けて、デリバリーからインフラまで、さまざまな分野で具体的な準備が進んでいる。

《森口将之》

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