新型日産『フーガ』のインサイドハンドル(室内側のドアハンドル)は新たに開発設計したパーツが使われている。デザイン本部プロダクトデザイン部の小田島貴弘さんが苦心を話す。
「例えば、右ハンドル車の右ドア場合、右手でドアを開けるだけではなくて、左手でアクセスをしてドアを開ける方が女性を中心に結構いらっしゃるのです。そこで、左手でも操作しやすいように、ドアハンドル前方にも空間を持たせるような基本形状にしています」
デザイン的にもこだわりを見せる。「L型のドアハンドル形状の断面について、車内の全体的な陰と凸との艶感とのテイストに合わせ、微妙な面表現を行ないました。リフレクションが揺らぐ感じになっています」。
「内側の断面も相当しました。後ろが軸となって動くので、その部分の合わせなどが難しかった。苦労し甲斐があってなかなか良く出来たと思います」
もちろん、「デザインだけではなく操作感や触感も非常にこだわって開発をしました」と付け加えるのを忘れなかった。