気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2009年11月18日付
●トヨタ、販売会社を再編へ、東京・千葉など「ネッツ」系統合進める(読売・8面)
●EV555km完走、東京-大阪間、充電せず(読売・10面)
●RJCカーオブザイヤー、インサイトが受賞(読売・8面)
●トヨタ撤退、中嶋、小林F1出場危機、日本人来季ゼロか、「救世主」待望論(読売・24面)
●揺らぐマニフェスト、税収減・景気対策が足かせ、エコポイント継続を検討(朝日・7面)
●太陽電池増産急ピッチ、三洋、6年で設備4.4倍(朝日・11面)
●エンジン音はヤマハ仕様 レクサス・スポーツカー、ホール音響技術を活用(朝日・13面)
●社会人野球日本選手権、日産、執念サヨナラ、トヨタのV3砕く(毎日・19面)
●「高速無料」減額容認、前原国交相、公約事業も圧縮対象(産経・11面)
●円、1か月半ぶり88円台、ドル売り歯止めかからず(日経・7面)
●自動車輸送を海運各社強化(日経・11面)
●賃金カット 伴う休業日設定、マツダ、間接部門終了(日経・15面)
ひとくちコメント
09年度末で期限が切れる環境対応車(エコカー)の購入補助金制度と省エネ家電の購入を促進するエコポイント制度が来年度以降も継続される見通しである。
菅直人副総理兼国家戦略担当相が17日の閣議で、「雇用」「環境」「景気」の3本柱からなる経済対策を策定し、09年度第2次補正予算を年明けの通常国会に提出すると報告。その指針の中で、エコポイントやエコカーについては「即効性が高い」とみて継続に前向きという。
きょうの各紙は早くも「電機、自動車業界は安堵」(毎日)という記事を取り上げている。このうち日経は、生産が受注に追い付かないプリウスを例に上げて「補助が延長されれば恩恵は大きい」という神奈川トヨタ自動車のコメントを掲載している。
ただ、業界内では「プリウス救済のためなら意味がない」という異論もある。プリウスを受注しても補助金を受けられない恐れがあるため、慌てて別の車種を選択せざるを得ないユーザーも“浮気”する必要がないからだ。補助金継続でプリウスの独走はしばらく続きそうだ。