日本自動車工業会が30日に発表した2008年度の福祉車両の販売台数は、全体で3万5022台、前年度比4.9%減となった。
国内の新車市場全体が低迷している中で、福祉車両は高齢者社会の進行や福祉・介護に対する社会的ニーズの高まり、生活必需品としての位置付け、メーカー各社による多様な商品展開などにより底堅い需要を示し、小幅なマイナスにとどまった。
車種別では、普通・小型車は同4.7%減の2万2184台で、3年連続マイナスとなった。
軽自動車は度同2.1%減の8176台だった。車いす移動車は堅調な需要を示しているものの、昇降シート車・回転シート車の伸び悩みから、5年連続で前年を下回った。
バスは代替え需要が一巡したこともあり、同10.2%減の4662台だった。