【ジュネーブモーターショー09】2012年のF1マシン…フィオラバンティが提案

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イタリアのフェオラバンティ社は、ジュネーブモーターショーでF1マシンのコンセプトカー『LF1』を発表した。2012年のF1マシンを提案したモデルで、エアロダイナミクスを追求した斬新なデザインが特徴だ。

フェオラバンティ社は、レオナルド・フィオラバンティ氏が1987年に設立したデザインスタジオ。同氏は1964年から87年までピニンファリーナに在籍しており、フェラーリ『246GT』(1969年)、『365GTシリーズ』(1968-73)、『F40』(1987年)など、数多くの名車を手がけた。

LF1の特徴はコンパクトなボディにある。フェオラバンティ氏はF1のレギュレーションが2012年、現行の2.4リットルV8から、1.8リットルV8ターボに変わると想定。それを先取りして、ボディの小型化とエアロダイナミクスの向上をデザインのテーマに据えた。

LF1のボディサイズは、全長4200×全幅1820×全高950mm、ホイールベース2800mm。現在のF1マシンよりも全長は500 - 700mm短く、ホイールベースも300 - 400mmコンパクトだ。

さらに、リアウイングを廃止するなどユニークな試みを導入。フロントウイングはボディ一体デザインで、タイヤへの空気抵抗を減らすとともに、ゼロリフトを実現。リアタイヤもボディ一体になるように設計されており、空力抵抗の徹底的な低減が図られた。

また、コスト削減のため、ピレリ製の18インチタイヤやブレンボ製のブレーキシステムは、GTカテゴリーのレーシングカーに近いものを装備。フェオラバンティ氏は、「F1に参戦するメーカーにとって、コスト削減は最大の魅力となるはず」と語っている。

さらに、このデザインはスリップストリームが使いやすくなるというメリットも備えており、フェオラバンティ氏は、「全車がこのデザインを採用すれば、追い越しする機会が増え、F1がもっと楽しくなるはず」と説明している。

ホンダの撤退などF1を取り巻く状況は厳しい。フェオラバンティ氏のアイデアは、閉塞感漂うF1に一石を投じるものとして注目できる。

《森脇稔》

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