【ジュネーブモーターショー09】フィオラバンティ、究極のローコスト車を提案

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イタリアのフィオラバンティ社は、ジュネーブモーターショーで『TRIS』(トリス)を発表した。デザイン面からコスト低減を追求したコンセプトカーである。

フェオラバンティ社は、レオナルド・フィオラバンティ氏が1987年に設立したデザインスタジオ。同氏は1964年から87年までピニンファリーナに在籍しており、フェラーリ『246GT』(1969年)、『365GTシリーズ』(1968-73)、『F40』(1987年)など、数多くの名車を手がけている。

低価格車の多くが労働コストの安い国で生産することによって生み出されるが、TRISの特徴はデザイン面からコスト削減を追求した点にある。最初に取り組んだのが、前後&左右対称デザイン採用による部品の集約化。TRISの外板パーツは基本的に5種類で構成される。

左右のドアとリアゲートは同一パーツ。ガラスは左右ドアやフロント用とサイドクォーター用の2種類があるだけだ。前後バンパーは共通で、ウインカー一体のヘッド&テールランプも、4か所で同じ部品を使用している。

3ドアハッチバックボディのサイズは全長3850×全幅1720×全高1530mm、ホイールベース2550mmとコンパクト。パーツはすべてリサイクル可能として、環境に配慮している。フェオラバンティ社は「このデザインが、開発、生産、組み立て、物流など、あらゆる面でローコストを実現する」と自信を見せる。

フィオラバンティは今回のジュネーブモーターショーに、2012年のF1マシン『LF1』も出品。F1と低価格車という対極に位置する車を提案するあたり、フィオラバンティの柔軟な発想には脱帽するばかりだ。

《森脇稔》

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