レアメタルを使わない小型モータを開発 日立製作所と日立産機システム

2008年11月10日(月) 17時47分
レアメタルを使わない小型モータを開発 日立製作所と日立産機システムの画像

日立製作所は、日立産機システムと共同で、モータの心臓部分である鉄心(コイルを巻いた鉄の芯)に、レアメタルを含む磁石を用いなくとも、モータの効率を高めることができる技術を開発したと発表した。

アモルファス金属と呼ばれるエネルギーの損失が少ない特性を持つ金属を採用することで、従来モータに用いていたネオジウムやディスプロシウムなどのレアメタルを含む磁石を用いる必要がなくなる。

アモルファス金属は、規則正しい結晶構造を持たない金属で、エネルギーの損失が少ないという特性を持つことから、モータの効率を高めるのに有用な金属である。ただ、強度が高く加工が困難なことから、これまでモータ用途では実用化されていなかった。

今回、日立と日立産機は、アモルファス金属を巻いて鉄心状に形成する「巻鉄心技術」を開発し、切断、切削などの加工をしないでアモルファス金属をモータの鉄心に応用することを可能にした。これにより、従来モータに用いていたレアメタルを含む磁石を使わないモータを実現した。
 
また「三次元磁界解析技術」を開発し、アモルファス金属の高透磁率性と低飽和磁化特性を最大限に考慮することによって、モータの効率を約5%向上できると、している。
 
産業機器や、家電、自動車など幅広い分野における小型モータ搭載機器のさらなる省エネルギー化を実現する技術で、レアメタルなどの希少な資源の保全にも貢献する。

《編集部》
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