ホンダは、25日に発売する『S2000』のマイナーモデルチェンジで、国内で販売する全ての四輪車で、車室内VOC(揮発性有機化合物)低減に対して、厚生労働省が定めた室内濃度に関する指針値を達成すると発表した。
自動車メーカーとして、商用車を含む全ての四輪車で指針値を達成するのは業界で初めて。
VOCは、シックハウス症候群など人体に影響を及ぼす有害性が問題となっている。
日本自動車工業会は、自主取り組み目標として、厚生労働省が定めたホルムアルデヒドをはじめとする13物質の室内濃度指針値を、乗用車については2007年度発売の新型車から、トラック・バスなどの商用車については2008年度発売の新型車から達成することを定めた。
ホンダでは、内装部品の素材や加工法、接着剤の見直しにより、ホルムアルデヒドやトルエンなどのVOCの揮発量を抑制するのに加え、排ガス臭や花粉などの除去性能に優れた「高性能脱臭フィルター」の採用により、車室内の臭いや刺激臭を低減し、空気質を改善している。
2005年9月に『シビック』が車室内VOC厚生労働省室内濃度指針値を達成してから、2年間で全車種が達成した。