量産車として最も新鮮なフランス車で、日本では2005年東京モーターショーに参考展示され、先ごろ発売になったばかりのシトロエン『C6』と、ドイツ車を代表し、9月発売の新型アウディ『TT』クーペを採り上げ...
【D視点】シトロエンワールドは時代の先端…C6
2006年12月30日(土) 17時32分
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新生シトロエンの気分は‘悠々’ |
シトロエンには、『2CV』、『DS』、『CX』あるいはSM等、歴史に残るクルマが多い。これらのクルマは超ユニークであったり、超先進的であったりと、「超」が付くことを特徴としている。凡人にはこの「超」は「奇」あるいは「変」と同義語のようで、シトロエンマニアを変人、奇人と呼ぶ。
C6のエンジンルームには、見慣れない不思議な球体が鎮座している。これは他社ではあまり見かけないハイドロニューマチックサスペンションのタンクだ。これは柔らかな乗り心地は勿論だが、走行中に必要に応じて地上最低高の調整が出来るスグレモノ。
運転中に退屈したら車高を上げ下げして楽しむことも出来るし、エンジンを切ると犬が伏せをするように車高を下げる姿も愛らしい。この機構は故障が多いことでも有名で、この魅力の虜になった人達のことを「故障フェチ」とも言う。
さすがにせちがらい現代では、このような風流な人は少なくなりシトロエンファンは減少の一途となってしまった。シトロエンの伝統継承のシンボルC6には、期待と同時に恐れをなす向きも多いであろう。
が、その心配は杞憂といって良いようだ。先進的ではあるが熟成されたスタイルが暗示するごとく、メカニズムの信頼性は格段に向上している。魅力的なデザインを堪能した後のドライブも、必要にして充分な運転フィーリングを提供してくれるので、悠々とした気分を満喫できる。
運転中に目に留まる既存のラグジュアリーカーが色あせて見えるような、この不思議な気分を「シトロエンワールド」と名付けたい。
《松井孝晏》
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