日産のカルロス・ゴーン社長は27日の定時株主総会で、日産の株価について「充分評価してもらっていない」と語り、「今も過去を背負っているのかもしれない」と付け加えた。
日産の株価は5月8日に1556円をつけ、バブル期に記録した1700円を伺う気配を見せたが、その後は一転下げに転じ、株主総会当日の株価は1211円。
ゴーン社長は「私自身、日産の大株主でもある」と前置きし、「これから上昇局面に転じる。今が底だと思う。信頼してください。日産の株価はまだまだ割安だと思う」と株主に訴えた。
しかし、翌28日には一時1167円と今年の最安値をつけ、1183円で引けた。これまで有言実行を貫いてきたゴーン社長の言葉を信じたいが、なかなか株価が上昇局面を迎えるようなニュースが日産には見あたらない。