5月31日に発表された新型日産『セレナ』のライバルといえば、真っ先に思い浮かべるのは5日早いだけ、「ほぼ同じ」タイミングで新型が発表されたホンダ『ステップワゴン』。
5ナンバーサイズという大きさも、背の高いボックスタイプのスタイルもまさにライバル中のライバルである。
「ステップワゴンは、背を低くしてスポーティに見えるスタイルですよね。セレナは、車内を広くしてできるだけ有効的に使えるような空間の作りをしています」と語るのは開発をまとめた商品企画本部商品企画室チーフ・プロダクト・スペシャリストの丸茂敬明さん。
「セレナの室内は、5ナンバーサイズの中でいちばん広いんです。そして、その広い空間をうまく活用できるようなシートアレンジを盛り込みました」
「広い室内空間がこのジャンルの大きなポイントだと考えているので、セレナは直球ど真ん中。対してステップワゴンは、変化球で勝負していると思っています」
「ステップワゴンを見て正直ホッとしたんです。あちらはセレナよりもネームバリューがあり、かなり手強いライバルです。でも、ステップワゴンは大きく方向転換したので結果としてお互いにうまく棲み分けができているから、セレナの生きる道もきちんとあるな、と」(笑)
ボックス型ミニバンの新しいスタイルを盛り込んだステップワゴンに対し、セレナはあくまでもオーソドックス。はたして、ユーザーの支持を得るのはどちらだろうか?