うーん、相変わらず「ミネラルウォーター」みたいなおいしさですな。ロータス・エリーゼ。このたび、初めてトヨタの1.8リッターエンジンが搭載された『111R』が追加されたわけだけど、本来のピュアなドライビングはまったく変わってなかったです。
けっこう、心配してたのね。もともと、エリーゼはヘタすると800kgを切るという超軽量アルミボディならではの、ビビッドな走りがキモ。MRレイアウトということもあって運動性能はレーシングカー並みに高く、ハンドリングは「ほとんど走りながら地面を手で触っている」かのよう。超ダイレクト。アクセルに対するレスポンスもオオゲサにいうと「脳髄にエンジンがつながっている」みたい。
それが今回の改良によりエンジンだけで約36kg重くなるっていうから心配してたんです。そしたら、まったく問題ありませんでした。
車重は880kgと相変わらず軽く、例の超ダイレクトなハンドリングは遜色なし。逆に加速はさらにスゴくなっていて、旧型エンジンに比べて34psもアップしてるから、8000rpmのレブリミットまで突き抜けるように進む。とくにね。バルブタイミングが切り替わる6000rpm付近の伸びがスゴい。「クルマにエンジンが付いている」っていうより「エンジンにタイヤが付いている」みたい。
ってなわけで、ハンドリングバカには、よりサイコーなクルマになっておりました。