東京都はトヨタ自動車と協力して低公害ディーゼル車の走行実験を開始した。硫黄分50ppmの低硫黄軽油を給油できる都バス管内で1年間走行し排出ガス性能の評価を行う。
トヨタ『DPNR』、東京都の実験をクリア…新長期排ガス規制
東京都の自動車公害対策部計画は30日、トヨタ自動車のディーゼル乗用車『アベンシス』を使って2002年3月から03年3月まで1年間実施した、都内の走行試験の結果を発表した。都内の渋滞の多い交通環境下で、合計1万km走行した結果、2005年からの新長期排出ガス規制をクリアする排ガス性能が確認できたという。
実験車はトヨタが開発したディーゼル排ガス浄化装置「DPNR」を装着し、燃料に硫黄濃度が50ppm以下の低硫黄軽油を使った。東京都では、ディーゼル車の排ガス低減技術の開発促進を目的に同実験を実施。昨年3月から、交通局の連絡車として、渋滞の多い都内で業務用として使用してきた。
1万km走行後の排ガス量を測定した結果、CO(一酸化炭素)はゼロ、HC(炭化水素)は0.01g/km、NOx(窒素酸化物)は0.126g/km、PM(粒子状物質)は、0.005g/kmと、現行規制値を、それぞれ大幅に下回ったことが分かった。さらに、NOx、PMの規制値が大幅に強化される、05年の新長期排ガス規制値についてもクリア。特に、東京都が大きな問題にしているPM値は、新長期規制値(0.014g/km)に対して、3分の1程度に低減されたことが分かった。
東京都では、同実験のまとめとして、現在開発中の2トン積みトラックのほか、中型・大型トラックの開発も促進していく必要がある、としている。また、超低硫黄軽油(10ppm)の普及により、さらに排ガス低減・燃費向上が期待できるという。
なおDPNRとは「ディーゼル・パティキュレイト・NOx・リダクション」システムの頭文字。NOxなど成分浄化の触媒と、パティキュレイト(微粒子)フィルターとが一体化しているのが特徴。
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