川崎重工業は15日、2003年3月期の中間連結決算を発表した。売上高は鉄道車両、汎用機事業の好調により増加したものの、米国同時多発テロ以降の航空機関連製品の需要減などにより、営業損益は前年同期の49億円の黒字から22億円の赤字に転落した。
売上高は前年同期にくらべ9.6%増の5397億円となった。事業別では、最も売上高比率が高い汎用機事業が好調で、米国でのATV(4輪バギー車)や産業用ロボットの販売が拡大した。営業損益の悪化は、主に航空宇宙事業の売上減大きく響いた。同事業部門の営業利益は13億円となり、前年同期にくらべ45億円の減少となった。
営業損益が赤字に転落したことから、経常損失は前年同期の24億円から88億円に、最終損失は同23億円から35億円に拡大し、厳しい内容の決算となった。
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