ダイハツ、自己再生する触媒---新型『ムーヴ』で実用化

エコカー 燃費

ダイハツ工業は19日、世界で初めて貴金属が自己再生する「インテリジェント触媒」の実用化に成功したと発表した。今秋全面改良する予定の『ムーヴ』から搭載される見込みだ。従来の触媒にくらべパラジウムなど貴金属の使用量を7割削減することができ触媒にかかるコストを大幅に引き下げることができる。

新型触媒は特殊なペロブスカイト型結晶に貴金属のパラジウムをイオンとして配置する技術を開発することで実現した。排ガスの酸化・還元に応じてパラジウムが結晶への出入りを繰り返すことで触媒性能の劣化を防止する。通常の触媒は使用すればするほど貴金属の粒子が大きくなり触媒性能が低下する。新型触媒は粒子の大径化を抑制し初期性能を長期間維持することができる。

パラジウムはエンジン始動時の排ガス浄化性能が高い。このため排ガス規制の強化にともない自動車触媒用の使用量が過去10年間で10倍に急増している。

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《編集部》

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