【新型日産『フェアレディZ』発表】『911』でも『Mクーペ』でもない、新しいスポーツ

2002年7月30日(火) 12時00分
第一車両開発部 車両開発主管 水野和敏氏の画像
ハッチゲートに設けられたブレースバーなどによって、ハッチバック車ながら『GT-R』以上の剛性を確保したとされるの画像
会場に展示してあったのは、アメリカン・ルマン・シリーズ(ALMS)仕様車の画像

新型『フェアレディZ』の動力性能を取りまとめたのは、第一車両開発部の水野和敏チーフ・ビークル・エンジニア。IMSAやGT選手権、ルマンなどのレース畑を歩んだのち、現行『スカイライン』の車両開発を担当し、今日に至っている。

スカイラインと同じくFMプラットフォームを使うフェアレディZも、「フラットライド・スポーツ」という言葉をキーワードに開発されている。「目線が動かないこと、つまり、しっかりとした姿勢で繊細なコントロールができること。また、4輪がしっかりと接地し、挙動が安定していることをあらわしており、これは市販車でもレーシングカーでも変わることのないコンセプト」である。

そして、「ドライバーに負担を強いることなく、ドライバーの意思に忠実なクルマであること、それがZであり、そのためのフラットライドです」というのが水野チーフの持論だ。

「『911』のように、いつリアが出るかハラハラしながら、『Mクーペ』のように、重い直6の捩じれをなだめながら運転する楽しみを否定はしませんが、それは20世紀のスポーツカーですよね」

「Zは、人間中心のリアルスポーツです。乗る人が主役なんです。クルマのほうがドライバーの感性に反応し、それを現実にする動力性能を持つ、21世紀のスポーツカーです」

身振り手振りを交えながら大声で話す水野チーフだが、その説明はわかりやすい。レースフィールドでのキャリアに基づく実践的な理論が、フェアレディZの開発に活かされていることが伝わってきた。

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