【新聞ウォッチ】三菱自動車、赤字脱却後に「社名変更」も浮上

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【新聞ウォッチ】三菱自動車、赤字脱却後に「社名変更」も浮上
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年11月15日付

●三菱自動車、9月中間連結決算314億円の赤字、期末は黒字見込む(読売・8面)

●スズキ、「ワゴンR」を一部改良、運転席と助手席にもエアバッグ装着(東京・8面)

●塙義一・日産会長、英語上達のコツを伝授(朝日・13面)

●神戸製鋼、自動車鋼板で欧州大手と提携(朝日・13面)

●ヤマハ発動機、9月中間連結営業益21%減、米国での販売管理費かさむ(日経・17面)

●野積みの廃タイヤ、強制処理へ法改正、都が国に要請へ(日経・33面)

ひとくちコメント

三菱自動車が発表した9月中間連結決算は、税引き後利益が314億円の赤字。しかし、円安とコスト削減の効果で、経常利益の赤字幅は前年同期に比べ21億円縮小したという。きょうの各紙が久しぶりに前向きにとらえて報じている。

園部孝社長は「業績は予想以上の早さで回復している」(読売)と語れば、ロルフ・エクロート副社長も「2003年度までの経営再建計画が前倒しで実行されている」(日経)と言明。期末は「99年3月期以来3年ぶりに赤字から脱却できる見通しを示した」(毎日)。昨年7月発覚したリコール隠し事件以降、著しく業績が悪化していたが、ようやく薄日が差し込んできたというのである。日産のように、売却する固定資産が少ないことや、国内販売が低迷している中での「黒字化」は評価に値する。

今後はブランドイメージの回復が決め手になるが、事情通によると、「社名変更も浮上している」という。失墜したスリーダイヤよりも信頼度の高いダイムラー色を鮮明に打ち出したほうが、好感が持たれるとみられるからだ。だが、社内の守旧派やグループのしがらみも入り乱れて実際に踏み切るまでは紆余曲折が予想される。

《福田俊之》

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