【新聞ウォッチ】早くも取り沙汰される新経団連、奥田・初代会長の“引き際”

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年11月13日付

●マツダ9月中間で増収増益、13億円の黒字転換(読売・8面)

●IT自動車開発「テレマティックス」の高度化が加速(読売・33面)

●新経済団体会長の初代会長に奥田碩・トヨタ会長内定「実績あり最適の人」(毎日・8面)

●年間2000万円で「あなたのアシモ」ホンダが「ASIMO」改良型発表(朝日・8面)

●一体何だったの? MKタクシー騒動「賛否乗せ発車、無料タクシー」(東京・24面)

●石川島播磨重工、トヨタと自動車過給機で新会社(日経・11面)

●中古車登録台数10月は前年同月比3.6%増(日経・13面)

ひとくちコメント

来年5月、経団連と日経連が統合して新発足する「日本経済団体連合会」の初代会長に奥田碩・トヨタ自動車会長の就任が内定した。下馬評でも奥田氏に絞られていたことからニュース性にはやや欠けるが、それでも、きょうの各紙が経済面に大きく掲載、朝日と東京が人物コラムでも取り上げている。

社長時代には「変わらないことが一番悪い」と、大企業病になりかけていたトヨタをグループも含めて大改革を断行し、結果的には不況下でも最高益を計上するほどの「強いトヨタ」を築き上げた。奥田新会長も記者会見で「粉骨砕身務める」と語っていたように、今度はその手腕を「日本株式会社」でも発揮してもらいたいという期待感も大きい。

ただ、奥田氏自身は、推されればキチンとその任務を全うするが、財界人にありがちな「自ら好んでしゃしゃり出る」ようなタイプではない。警備の面からもトヨタが用意した「迎賓館」での宿泊を拒否し、今でも九段下の某ホテルを常宿にするなど、決してライフスタイルを変えない頑固さもある。

すでに、奥田氏の頭の中には、初代会長の引き際のタイミングが描かれているものとみられるが、自粛している大好きな徹夜マージャンや愛妻との世界一周フルムーン旅行が晴れて解禁となる日まで、あと2年、それとも4年以上先なのか……。

《福田俊之》

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