【新聞ウォッチ】日産「販売苦戦でも最高益」そこが“ゴーン・マジック”

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【新聞ウォッチ】日産「販売苦戦でも最高益」そこが“ゴーン・マジック”
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年10月19日付

●時価総額が大幅目減り、電機、自動車、銀行「御三家」株安を主導(朝日・12面)

●日産、リバイバルプランから2年、9月中間最高益、進む資産売却、コスト減、販売は伸び悩む(朝日・13面)

●米フォードは不振、社長辞任節説も(朝日・13面)

●日産、ゴーン社長会見で、ルノーへの出資を表明(朝日・13面)

●日産、ゴーン社長中国プロジェクトで表明、東風汽車との合弁来年はじめに合意も(読売・8面)

●新自動車協議、日米、設置で合意(読売・9面)

●ホンダ「オデッセイ」、ダイハツ「ムーヴ」などにリコール届け出(産経・26面)

●日産、ゴーン社長「早期退社説」を否定(東京・8面)

●米GM、7—9月期決算最終赤字、工場閉鎖で特別費用(日経・9面)

●日産、次期経営計画「プラン180」策定、世界販売100万台増、連結負債ゼロに(日経・11面)

●自動車国内販売10月弱含みに推移、奥田・自工会会長見通し(日経・11面)

●独ボッシュ、傘下企業2社を合併、アジア市場本格開拓(日経・13面)

ひとくちコメント

日産自動車のゴーン社長が経営再建計画「リバイバルプラン」を公表してから丸2年に当たるきのう18日、その計画の進捗状況を明らかにした。日産本社の大講堂で行われた記者会見は1時間半に及んだが、内外の記者団からの質問に対し、手振り身振りを交えて壇上を歩き回りながら語りかけるという得意のパフォーマンスで答えていた。

きょうの各紙は「債務圧縮、前倒し達成」(東京)、「営業利益、過去最高に」(毎日)など絶好調の日産をアピールする見出しとともに、自身たっぷりの表情を浮かべるゴーン社長のスナップ写真を掲載。今年度末が目標だった8500億円の連結有利子負債残高を半年も早くクリアするなどリストラが順調に進んでいることを裏付けた。

だが、肝心要の新車販売は苦戦しており、「完全復活には販売面での巻き返しなど課題も残る」(読売ほか)と、文中では窮状を指摘する記事も多い。もっとも、ゴーン社長はテロなどの影響も「来年以降の新モデル投入で克服できる」と相変わらず強気の姿勢を崩さない。“ヒット車”よりも“良い車”を優先して作り続けるかどうか、来年2月の新型『マーチ』がファイナルアンサーとなるだろう。

《福田俊之》

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