【新聞ウォッチ】日産、三菱の海外生産、テロ事件の前に“赤信号”

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【新聞ウォッチ】日産、三菱の海外生産、テロ事件の前に“赤信号”
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年9月26日付

●8月の国内生産台数、日産8か月ぶりに前年比プラス(毎日・8面)

●東京モーターショー10月27日から一般公開「華美な演出やめます」(毎日・9面)

●トヨタ、リサイクル部品大手2グループと提携「中古部品で修理お安く」(東京・9面)

●企画特集「クルマにまつわるホットな情報」顕著な伸び続く輸入車(産経・22、23面)

●テロ後の販売減受け、いすゞ米のRVを2割減産(日経・11面)

●パーク24、国内初、駐車場を証券化し、45億円を調達(日経・11面)

●ブリヂストン、パンクしても160km走れる高性能タイヤを増産(日経・13面)

●トヨタと住友商事、テーマパークで無人バスの隊列走行を披露(日経・13面)

ひとくちコメント

自動車大手5社が8月の生産、販売、輸出実績を発表した。きょうの各紙がメーカー別の台数を一覧表にまとめ、前年実績と比べながら報じているが、その記事の視点を各紙ともバラバラに取り上げているのが興味深い。

国内の販売実績を見出しにしているのが読売の「5社明暗」、産経の「ホンダ19%増」、東京の「ホンダなど3社プラス」の3紙。それに対し、毎日は「日産8か月ぶりにプラス」と国内生産台数で日産が1.3%増とようやく上向いてきたことを取り上げている。

同じ生産でも朝日は「米の落ち込みが響き、ホンダをのぞく4社が減少」と海外生産の動向を中心に触れていが、気になるのは日産が20%の大幅減産。日経だけが輸出台数に絞って、6月に特別関税措置を実施した中国向けが急減していることを伝えている。

各紙の記事からホンダの好調ぶりが読み取れるが、リコール隠し事件発覚から一年が過ぎた三菱は、相変わらず国内の生産・販売、輸出が二桁のマイナス、しかも頼りにしていた海外生産も減少し、すべて前年実績を下回った。日産も三菱の減産も8月だからテロ事件とは無関係。言い訳にならないが。

《福田俊之》

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