アメリカでは小型車の需要は少ない、と考えられている。しかし排気ガス規制の強化や環境問題への注目が高まり、自動車メーカーも何らかの答えを出すことを迫られている。
そこでフォードとダイムラークライスラーが考えたのは、すでにヨーロッパで使われている小型の2人乗り電気自動車をそのままアメリカ市場に投入する、ということ。
フォードは、スウェーデンで販売している 『Th!nk エレクトリック・シティカー』を今年後半にアメリカ国内で販売開始の予定。またダイムラークライスラーでは日本でもお馴染みとなった『スマート』のエレクトリックバージョンを販売する。
Th!nkネイバーフードカーは、トップスピードが30マイル程度の地域コミューター用の車で、ゴルフカートのようなデザイン。しかしスマートの方はメルセデスの技術が生きる本格派。
アメリカではすでにアトランタにあるEMotionという会社がスマートの電気自動車版をコンバートして近距離レンタルに使用している。サイズや性能から、ちょうどITにふさわしい車といえるスマート、アメリカにカーシェアというアイデアを一気に広める立て役者になるかもしれない。