【ホンダ『フィット』発進】VTECを捨てた理由

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ホンダ『フィット』のエンジンは、i-シリーズ第2弾として開発された1.3リットル「i-DSI」1種類。i-シリーズとは、低燃費・低排出ガスとドライバビリティーの両立をめざしたシリーズで、『ストリーム』や『ステップワゴン』に搭載されている「i-VTEC」に続く第2弾となる。

i-DSI(デュアル&シーケンシャルイグニッション)は、1気筒あたり2本のプラグを使い、回転数と負荷によって点火タイミングを変化させて燃焼効率を高め、主に燃費性能を向上させるための技術だ。これは、将来導入されるであろう欧州版CAFE規制(アメリカの企業内平均燃費規制)対策という側面もある。10・15モード燃費は、『ロゴ』1.3リットルの18.0km/リットルから大きく向上し、23km/リットルとなった。

これまでのホンダは、出力向上から燃費対策までをVTECで行ってきた。しかし今回はi-DSIというまったく違う技術を投入している。その理由について、本田技術研究所栃木研究所 第32開発ブロックアシスタントチーフエンジニアの釜神武司さんに聞いた。

「VTECはハイパワーと環境の両立を目指したエンジンですが、機構が複雑になるためにどうしても大きく重くなっていました。今回は1.0〜1.5リットルという小さめのクラスということで、VTECに比べてコンパクトで軽量であることと、ピークパワーよりも燃費を重視してi-DSIを選択しました」とのことだ。

今後は、パワーが求められる車種に搭載されるエンジンにはi-VTEC、燃費重視の車種ではi-DSIというように使い分けられていくという。

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