アメリカのビッグ3が環境にやさしい、いわゆるグリーンカーに政府が税制の優遇を行うことに同意して以来、政府議会では具体的な法案作りが進んでいる。ハッチ上院議院がブッシュ大統領に提出した法案の内容によると、ハイブリッドや燃料電池だけではなく代替燃料にも大幅な税制の優遇が盛り込まれていることが明らかになった。
CLEAR(CLean Efficient Automobiles Resulting from Advanced Car Technologies = 技術の進歩によってもたらされるクリーンで効率的な自動車)と名付けられた法案の骨子は、燃料電池自動車を購入した者に4000ドル、さらに自動車の燃費に応じて4000ドルの税控除が行われる、というもの。
ハイブリッド車には1000ドル、燃費に応じて最高3000ドル、天然ガスやプロパンなどの代替燃料専用の車には最高2500ドルの税控除も行われる。またカリフォルニア州が定めるスーパーウルトラローエミッションビークル(SULEV、超超低公害車)は1500ドルの税控除。 自動車メーカーの努力だけでは売れないクリーンカーを、政府の税制優遇によって広めよう、という今回の法案。果たしてその効果は?