「ヨーロッパやアメリカの自工会とよく相談しなきゃならん」。米GMが日本自動車工業会(自工会)に加入を求めている問題で、自工会の奥田碩会長は15日、欧米の自工会と会員資格をめぐって協議する方針を明らかにした。
各国の自工会は製造事業者の団体だが、OEM(相手先ブランドによる生産)や国際資本参加が当たり前のように行われる現代、各団体の定款にある“製造”の定義があいまいになっている。トヨタ自動車も、過去に欧州自工会に加入申請したが、断られたことがある。
奥田会長は、GMの加入問題を日本だけではなく、各国の自工会がいずれ直面する課題として扱いたい考えのようだ。もっとも個人的には「(会員資格は)緩和すべきと考えている」という。GMは昨年末、奥田会長に書簡を送り、日本法人の自工会加入を求めていた。