郊外から都市の中心部まで直通する公共交通機関がない(もしくは使い勝手が悪い)ため、自分のクルマで都市部を目指すために渋滞を引き起こすことが多いが、これを解消し、マイカーからバスなどへの利用転換を図る「パーク・アンド・ライド」の実験が来年も引き続き行われることになった。
「パーク・アンド・ライド」は、郊外に専用の駐車場を用意。そこから先の都市部へマイカーの乗り入れを制限し、バスなど公共交通機関への乗り換えを促進することで都市部の渋滞を減らし、大気汚染の防止も図るというもの。環境庁が「交通需要マネジメント(TDM)」の名称で今年から本格的な実証実験を開始した。
来年度の実施は未定のままだったが、21日に行われた大蔵省との来年度予算復活折衝で実施のための予算を獲得。来年も東京都、神奈川県川崎市、兵庫県尼崎市など、交通渋滞と大気汚染が深刻な地域での実験を継続させることが決まった。