日産自動車は30日、都内ホテルで経営再建計画「日産リバイバルプラン(NRP)」実施後半年の状況を公表した。
カルロス・ゴーンCEOは、昨年10月に策定した再建計画の一つの目標として、2000年度に子会社の業績を含む連化業績を黒字化することを公約として掲げた。今回発表した年度上期の決算によると、純利益が1702億円となり、昨年度上期の3200億円の赤字から一気に黒字に転換した。
さらに、5月時点の予想(600億円)に比べても3倍近くの黒字を出したことになり、ゴーンCEOは「予想以上のスピードで再建計画が進んでいる」と計画進行の順調ぶりを強調していた。
とはいえ、この成果はクルマの売れ行きよりも、部品購買コストの大幅削減によるところが大きいのが事実。ゴーン氏は利益の使い途について「従業員や株主など日産に関わる多くの人が享受できるだろう」と発言したが、最大の(!?)貢献者である協力部品メーカーもこの「日産に関わる人」のなかに入っているのだろうか。