ダイムラークライスラーとの合併(三菱も!?)、FIATオーナーが「あり得る」とコメント

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昨年ルノーと日産が提携したように、ダイムラー・クライスラーとフィアットも提携する……という報道について、ダイムラー・クライスラーとフィアットのいずれも“憶測”報道にすぎないとしている。

この提携の結果、ダイムラー・クライスラーはフィアットの自動車事業を支配することになり、生産台数で世界2位のメーカーが誕生することになるから、ここ1週間というものメディアの報道合戦が激しい。

ダイムラー・クライスラーとフィアットは、合併合意は間近だという報道を否定している。が、イタリアのメーカーの大株主であるウンベルト・アニェッリが、フィアットが買収されることは「理論的にあり得る」とコメントしているのは聞き逃せない。また世界7位のメーカーであるフィアットは、過去12カ月間、ダイムラー・クライスラーとの合併話が持ち上がる前に、フォードやGMとも交渉をもったと伝えられている。

ダイムラー・クライスラーのほうは、アジアやラテンアメリカで成長中の小型車市場を得意とするパートナーを探しているということを、すでに明らかにしている。シュトゥットガルト本社のインサイダー情報によると、フィアットとの交渉が始まる前に、PSAプジョー・シトロエンとの交渉ももたれたという。

フィアットと組む際の問題は、フィアットはアジアで弱いということだ。ダイムラー・クライスラーはフィアットとの合併にからませて三菱自動車も合併し、世界有数の“パワーハウス”を形成しようとしているとの観測もある。

なお、旧ダイムラーベンツ出身のユルゲン・シュレンプ会長と並んで会長職を務めていた、旧クライスラー出身のロバート・イートン会長が、3月31日で退社することが決定している。もともとイートンの任期は、2社の合併後の体制が確立するまでと見られていた。今後のダイムラー・クライスラー社はさらにダイムラーベンツ色が濃くなっていくのか……

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