MINI CROSSOVER PHEV

vol.5 新原陽子さんアクセサリー企業勤務

MINI CROSSOVER PHEV

MINI CROSSOVER PHEV

vol.5 新原陽子さんアクセサリー企業勤務

CLUBMANオーナーは、CROSSOVER PHEVに何を感じた

瀬戸内の気候はとても穏やかだ。
特にこの季節は太陽が眩しく、海からの風もとても気持ちがいい。

今回、MINI CROSSOVER PHEVがやってきたのは広島県広島市。人口118万人を抱える中国地方最大の都市は、昼夜問わず街全体が活気に溢れていた。 市電、バスなどの公共交通機関も充実はしているが、自動車の多さもハンパない。 ターミナルの広島駅からみて南側の瀬戸内海側は商業圏、反対側の北側は小高い丘陵地帯に閑静な住宅街が広がる。

今回、MINI CROSSOVER PHEVを試乗いただくのは、ここ広島で女性向けアクセサリー会社でチーフマネージャーをされている新原陽子さん。すでにMINI CLUBMANを所有されている生粋のMINIオーナーだ。

「CROSSOVER PHEVは、最初はディーラーで見たのですが、SUVスタイルだからか男性っぽい印象は強く受けましたね。でもおしゃれでかっこいいですよね。主人もSUVに乗っておりますので、お互い好印象だったのは覚えています。」

そう、このスタイル、女性からの支持もかなり高い。
「室内もイメージ以上にゆとりありますね。近所のママ友達とよくお出かけするのですが、想像以上にしっかり5人乗れそうですし。4人だった後席はすごく余裕ですね。ラゲッジも広いから、ランチの帰りに買い物も行けてそれぞれ荷物もしっかり積めそうだから、実はちょうどいい大きさかもと思いました!」

なるほど、シミュレーションが実に具体的だ。

「MINIは昔からすごく好きで、実用的なCLUBMANが出たときに一目惚れしてしまいました。

なるほど、根っからのMINI好きな女性のようだ。まるで絵に描いたようにMINIとのマッチングも素晴らしい。

「特にこのアイスブルー色を見た瞬間にキュンキュンとしてしまって、これが欲しい!という感じで買ってしまいました。聞けばすごく人気色なんですね!わかります!本当にいい色ですから。」

そんな時だった。ふとガレージの奥に目を向けると、コンセントのプラグが見えた。
もしかして・・・

MINI × レスポンス

「主人がこの家を建てる時、いずれ電気自動車の時代が来るだろうから、いっそのこと取り付けよう、と言ったのでそれで。でも電気自動車は、まだ持っていないですけど笑」と新原さん。

見れば200Vの普通充電プラグ。ということで、車載の充電コードで早速体験していただくことに。

「あ、色が変わった!えっ、これだけでいいんですか?」

そう。CROSSOVER PHEVにコードを差し込み、色が黄色に変われば充電が開始された合図。これ以外に何ら特別な作業は必要ない。フル充電も3時間ほどで完了するから、例えば夜に帰宅したら、朝には満充電になっているというわけだ。

さて新原さん、満充電になったところで、早速MINI CROSSOVER PHEVで瀬戸内ドライブへと参りましょう。

走行モードの切り替えで、CROSSOVER PHEVはもっと楽しくなる

新原さんのご自宅周辺は坂が多く、おまけに細く曲りくねった道だらけだ。こちらも慎重になる。対向車が来るとギリギリのすれ違いにヒヤヒヤ感が増してくる。 ところが新原さん、さすが慣れている道なのだろう。ハンドリング捌きも実にお見事。

「こういう場所なので、小回りが利くのはもちろん、坂もグイグイ登って行ってくれるクルマがやっぱり理想ですね」

新原さんにとってMINIというクルマはまさにもってこいなのだろう。

「毎日の通勤や、それ以外の用途でも頻繁にクルマは運転するのですが、このMINI の車幅感覚ってすごく掴みやすくて、とても運転しやすいです。オフィスが広島の中心街にあるので、街中の路地なんかもスイスイ行けるので助かっています」

「あのー、今ってエンジンかかっているから走っているんですよね?音、してますか?」

MINI × レスポンス

そう、ほとんどの人は、このEV走行特有の静かさに驚き、そして一瞬不安になったりする。ではSave Batteryモードから、今度はMID MODEへ切り替えてみる。いつものエンジン音が轟き、そして軽快な走りに新原さんの表情がほころぶ。

「あ、すごい!こうやって使い分けて走るのって、別の楽しさがありますね。とても新鮮です。」と新原さん。

COFFEE TIME

ところで新原さん、今日はどういうルートをプランニングしているのだろうか。

「実は今日は私の趣味の日です。会社のオフィスで色々なワークショップを行っているのですが、今日は私の好きなコーヒーの日でして。美味しいコーヒーの淹れ方を教えてくれる先生が来られるので、みなさんもよかったらいかがですか?」

それはもう是非とも喜んで、ということでまずはそこから。

新原さんのオフィスは、自宅からクルマで20分くらいのところにある。広島の中心街はクルマも人通りも多い。路地を一本入ったところに、新原さんのオフィス「SANPOビル」はあった。社用駐車場に停める時も、 「CROSSOVER PHEVって、CLUBMANよりも大柄なのに、すごく駐車もしやすいですね。よく見かける狭いパーキングスペースの充電スポットでも全然行けそうですね。」

到着したビルはコンクリートの壁と木材を使用した大きなエントランスドアが特徴的な明らかにデザイナーズオフィスといった構えだ。

MINI × レスポンス

エレベーターで上がると、コーヒーのいい香りがフロアを満たしていた。 おまけに新原さんが受けるコーヒーのレクチャーまで見ていると、頭の中はコーヒーでいっぱいになってきた。それを察知したのか、我々にも美味しいコーヒーが振舞われた。 一口飲むと鼻から抜ける芳醇ないい香り、そして心地よい苦味と豆のコクが口いっぱいに広がる。
本当に美味しいコーヒーとは、カラダにも良いと感じさせてくれるのだと、実感。

陶芸の先生に会いに

さて新原さん、次はどちらへ?

「次は江田島へ行きましょう。海沿いの道とか気持ちいいですよ。」

それはいい画が期待できるかもしれない。
広島市内から高速道路を走り、まずは海上自衛隊で有名な呉へ。港に停泊中の護衛艦隊を横目に江田島へと渡る。江田島へはフェリーという手段もあるが、今日は新原さんの希望で陸路で向かうことに。広島市内のオフィスからちょうど1時間で江田島に到着。途中に見える瀬戸内海は常に穏やかだった。たくさんの小島と、そして名産牡蠣の養殖場が、いかにも広島といった感じだ。

江田島の片隅に、目指す陶芸工房はあった。
ここは、陶芸家の若狭祐介さんと、奥様の蓮尾寧子さんが営む、工房兼ギャラリー。新原さんは、このお二人が作り出す作品が大好きで、愛用しているのだそう。

MINI × レスポンス

伺った時も、お二人はロクロを回して作品作りの最中だった。
所狭しと並ぶ作品の数々。一つ一つ見ていくと、それぞれが、実になんとも言えない存在感を放っていた。それは“主張し過ぎない主張”というのか、日本らしさを凝縮した濃厚で濃密な姿形をアピールしているかのよう。器を手に持った時の感触もそれぞれ違えば、そこに何を盛り付けるかで、同じ皿なのに都度全く違う表情を覗かせる。そして気がつけば心までも落ち着かせてくれているということに気づく。実に良いものに出会えた。
と、浸っている横で、新原さんはギャラリーで早速ショッピングを楽しむのであった。

走行モードの切り替えは、クルマも切り替わってしまう

陽が徐々に暮れてきた。

「帰りはフェリーで帰りましょう。広島港まで30分ほどで行けますから。」

本企画初の乗船。しかもCROSSOVER PHEVも一緒だ。 江田島の三高港までは40分ほど。起伏のある海岸沿いの道をSPORT MODEで軽快に走り抜けた。

「さっきまでの感覚とは全く違いますね!なんだか別の車に乗っている感じがしています!」

パワフルでいて、しかもステアリングを切れば思いのままの走り。新原さんの表情がちょっとだけ真剣モードに。これは火をつけてしまったか・・・?

MINI × レスポンス

「プラグインハイブリッドって、正直もっとおとなしい感じのイメージを持っていましたけど、正直そういうクルマでもないのですね笑。EV走行の時は本当におとなしいですけど、今は全然違う!自分でドライブしていて、ここまで気持ちいいと感じたのははじめてかもしれません。これなら自宅の近所の坂道でもストレス無さそうです!もしかしたら私より主人の方が好きになってしまいそう!うちにあったら取り合いになったりして笑」

CROSSOVER PHEV 船に乗る

時間は6:13分。フェリーは我々も乗せて広島港へ向けて出航した。
夕暮れの瀬戸内は本当に綺麗だ。フェリーから西に沈む夕日はまさに格別。遠くに見える広島の街の灯りもまた美しい。渋滞の灯りではないということを願うばかりだ。
そして、フェリーにポツンと載ったCROSSOVER PHEV。航海はするが、決して後悔はしないクルマであるということを、ぜひ皆さんも体感いただきたい。その魅力が実感できるはずだから。

INTERVIEWER:TOMOKO FUJISHIMA
  PHOTO:JUNJI IWAMOTO
  LOCATION:10 SANJI/Date WORKSHOP STUDIO

今回のナビゲーター

藤島知子モータージャーナリスト

キャンペーンガールを経て、2002年より執筆活動を開始。現在ではTV出演をはじめ、WEB、雑誌で活躍中。日本カーオブザイヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会理事。

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