MINI CROSSOVER PHEV

vol.3 山口祥弘さんBoots Craftsman

MINI CROSSOVER PHEV

MINI CROSSOVER PHEV

vol.3 山口祥弘さんBoots Craftsman

見れば見るほど同じ空気を感じる・・・
MINIは僕の工房と同じ

春の匂いを感じる3月中旬。兵庫県神戸市。

六甲山と大阪湾に挟まれた港町は、他にはないこの街ならではの独特な空気感が漂う。
神戸もMINIがよく似合う素敵な街のひとつだ。

今回のvol.3に登場いただくのは、ここ神戸で「Lrocco」というショップ兼工房を経営されているブーツ職人の山口祥弘さん。

「ミニには、以前バイクつながりの友人が手放すタイミングで乗ったことがあります。」

以前乗られていたとは、なんとも縁を感じる。面白いお話が聞けそうだ。
早速、山口さんがいつも走るという道をドライブすることに。

神戸市内から須磨方面へCROSSOVER PHEVを走らせながら、山口さんにどうようなライフスタイルをお持ちなのかを聞いてみた。

「神戸にいるときはほぼ家と工房の往復です。あとは展示会などで販売出張も多くて、こう見えて結構ビジネスマンっぽく全国を飛び回っています。」

MINI × レスポンス

実は山口さん、クルマはもちろん好きなのだが、普段の足はバイク。奥様との馴れ初めもツーリングがきっかけで急接近されたそうで、今でもそれは欠かせないアイテムという。そして出張もバイクで駆け巡るという。

「僕はクルマに関しては小さいのが好みです。だからコンパクトなMINIのサイズ感とか、室内スペースはとても落ち着きますね」

出張先では、わざわざカプセルホテルを選ぶと話す。これはかなりの物好きな人なのか?

「工房は、作業しやすいように手の届く範囲にいろいろと道具を置いているのですが、MINIの操作スイッチの多さには、近い雰囲気を感じてグッときちゃいますね。なんというか囲まれている感じっていうのですかね、MINIは僕の工房と同じです。とにかくホッとします」

MINI × レスポンス

確かに自分だけの特別なスペース感というのは納得できる。ところで山口さんは、そもそもどういった経緯で靴職人になったのだろうか。

「美大に通っていて、当時からファッションが好きで、その延長線上で靴にも魅力を感じまして。当時からブーツは好きで、でも自分で選ぶときに、ブーツって選択肢があまりなくて、それで自分で作りたいなと思ったのがきっかけです。その頃ちょうど3D CGが出たころで、コンピューターで立体造形ができれば楽しいかなと思ったのですが、コンピュータの世界って絶えず更新の連続です。で、どちらかというと、コンピューターには馴染めずに、ひとつの技術を突き詰めて深めていくっていうアーティストタイプというか、アルチザン的な方が性に合っていたのでしょうね。MINIもそんな感じじゃないですかね?

ひとつの在り方を突き詰めて存在価値を高めていく。まさにMINIだ。しかし、手作りで一から作ることは、大変な作業になるのではないだろうか。

「そうですね。オーダーメイドの靴作りって、やる本人としては飽きがこないというか、毎回変化があって、ただ作業しているわけではないですよね。右足と左足でみなさん違いますし。そういう意味ではオーダーメイド靴って、ビスポークっていう言い方しますけど、この語源は、ビー・スポークと言って、会話するとかっていう語源なんです。なので、どれだけお客さんと距離をつめてお話をできるか、っていうところが肝で、職人って、靴を作る技術ももちろん大事ですけど、それプラス、お客さんの二-ズをひきだす、安心してもらう、というのが結構重要じゃないかなと思っています」

対話を重ねて良いものが生まれる。
今世界はデジタル主流でものすごいスピードで変化しているが、人の心はいつだってアナログ。そのオーナーの立場に寄り添い造り上げていく職人気質は実に素晴らしい。変わらないのではなく変えないという感性の大切さも実にいい感じだ。

MINI × レスポンス

「MINIも、オーナーのセンスでカスタマイズできるというのは有名な話ですよね。だから見れば見るほど同じ空気を感じるというか愛着湧いてきちゃいますよホントに」

こちらも、山口さんとMINIが瓜二つのように見えてきましたよ。

外から見ただけでは想像できない嬉しいギャップ

山口さんは普段の車の使い方とはどんな感じなのだろうか

「子供が二人いまして、もうすぐ小学5年生の男の子と、昨年生まれたばかりの女の子、そして妻と僕の4人でいつも出掛けます。神戸は山と海に囲まれていて、坂が多いです。だからクルマにはパワーを求めちゃったりしますね。で、MINIにPHEVってモデルがあると知ってから、すごく気になる存在でした。結果は全く問題ないです。むしろスタートのパワーはホントにダイレクトに来ますね。一瞬、声でちゃいそうでしたよ。」

ちなみに今日乗ってこられたお車では、普段事足りているのだろうか?

MINI × レスポンス

「パワーも容量も全然足りてないです。家族も増えたのでチャイルドシートを積むことを考えると、妻の実家のもう少し大きいクルマを借ります。でも、やっぱり一台でオールラウンダーなクルマあれば一番いいですよね。今回も、応募したきっかけも、MINIの本当のポテンシャルが知りたくて。例えば、プラグインハイブリッドでバッテリーを積んでいるからスペースの色々な部分が犠牲になっているのではないか?などと思い、実際に色々と確かめたいと思いまして」

で、実際どうでしたか?

「さっき、パワーのことには触れましたけど、このMINI CROSSOVER PHEVは、乗ってみると意外とゆとりありますよね。もちろん広いという感じではないですが、大人5人も余裕で乗れるし、あとラゲッジの容量も結構入りますよね。ベビーカーを積んで、さらにL サイズのツアーケースを横置きできるっていうのは、外から見ただけでは想像できない嬉しいギャップですよね。しかも後ろには電池積んでいるはずなのに、ラゲッジの下が深い。ここにも何か入れられますよね。」

MINI × レスポンス

最後にMINI CROSSOVER PHEVの感想を伺った。

それはもう、めちゃくちゃアリですよ。クルマは自分の趣味趣向で選ぼうと思っているので、ドンピシャです。

奥様と娘さんと店の前で並んで話す山口さん。最後はやっぱり父親の顔に戻っていた。

INTERVIEWER:SUSAN FUMIKO
  PHOTO:JUNJI IWAMOTO

今回のナビゲーター

スーザン史子編集者/モータージャーナリスト

出版社で編集業務に携わった後、フリーの自動車ジャーナリストに転身。自動車専門誌、ライフスタイル誌、web 等で、新車紹介をはじめ、カーライフにまつわるさまざまな記事を執筆する。また、子育て中の経験を活かしながら、安全運転講習会の講師を務めるなど、幅広く活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

MINI CROSSOVER PHEVTEST DRIVE MONITOR REPORT