vol.1 佐々木龍平さんIT企業勤務
vol.1 佐々木龍平さんIT企業勤務
「センスいいですね」
MINI CROSSOVER PHEVを見るなり、開口一番そう話すのは、IT企業勤務の佐々木龍平さん。
ビジネスカジュアルの服を着こなす、如何にもMINIが似合うスタイリッシュな人だ。
普段の移動手段は電車がメイン。
クルマに関しては、仲間と行くスノーボードやキャンプの時以外は、あまり運転する機会はない。
ただ、以前から車への興味はあった。今でも乗りたい車はたくさんあるし、特に近年の次世代車両への関心は高いとのことだ。
朝8:00。都内の自宅から早速ハンドルを握ってもらった。
車を使用する時によく使う道を、最新のMINI CROSSOVER PHEVで走ると何を感じるのか。
一般道、そして首都高速へと入り、都心環状線の合流地点に近づくにつれて、次第に渋滞が増してくる。東京の朝のラッシュはものすごい数の車だ。低速巡航がしばらく続く。
佐々木さん、さすがにゲンナリしてきたか。
いや、そうでもなさそうだ。
実はスタートしてから、何かを感じ取っているかのように、
「なるほどね・・・」
と要所要所で小声を発する佐々木さん。
なんとも気になる。ここで、日頃は車に対してどんな点が気になっているのかを聞いてみた。すると、デザインが気になる、と即答だ。
「しかもMINIはやっぱりおしゃれですね。僕も部屋のインテリアには凝っていて、部屋にいる感覚のこのインテリアデザインは本当に魅力的です」
「特にこのトグルスイッチなんか痺れちゃいますよ」
部屋のリノベーションが趣味という佐々木さん。各所ディテールを眺めて、無意識に呟いてしまったのだという。
MINIのデザインセンスに感心しっ放し、といった様子だ。
「人によって“こだわり”って色々あると思うのですが、なんていうかきっかけをくれる存在って凄いと思うんですよ。その人の人生や考え方、感じ方にも影響を与える存在って。お洒落な人=服と定義されますが、決して服だけじゃないし、その人のライフスタイルをファッションというのであって、そこにこだわりを持っている人って、やっぱり生き生きしているし、楽しんでるなって思います。つまりそれが本当のおしゃれさんだなぁと。」
「だからこのクルマの持つオーラってほんと凄いと思います。MINIはクルマというデバイスでそれを完全に示していると思います。」
それからMINIのキャクターって相棒的な感覚も受けます。しかもPHEVって聞くと、ただでさえ利口そうじゃないですか。クラシックな要素が残されているデザインなのに、どこか新しい時代へ連れてってくれるような、不思議な感覚です。賢い相棒って感じです。」
なるほど、興味深い。
しばらく走り、レインボーブリッジを渡り湾岸エリアへ。
渋滞も解消され、ここで初めてアクセルを踏み込んでみる。もちろん佐々木氏立っての希望であるEVモードで。
踏み込みと同時にスーッとリニアな動きとパワフルな加速。
「えっ、うそ、マジか…」
そう呟くと同時に自然と笑顔がこぼれていた。
「いや、パワーが半端ない。この感覚ははじめてかもです。」
こちらもなんだが嬉しくなる。
「EVはパワーが凄いとは以前から聞いていましたが、ピンっと来なかったです。結局は経済性最優先のあまり面白くないクルマなのだろうと。でも違っていました。これは想像以上にパワフルです。」
感触は良さそうだ。
「東京の道はとにかくSTOP&GOの回数が多いけど、なんだろう、このフィーリング。とにかく動きがクイックで驚いています。普段は、国産のSUVに乗っていますが、車格やコンポーネントも違うから、全てを比較することはできませんが、明らかに扱い易さはダイレクトに感じますね。もちろん大きさもありますが、見切りの良さというのも影響しているでしょうね。あとはやっぱり加減速はスムーズだし、EVからガソリンモードの切り替わりも言われなければわかりません。」
最後にPHEVで最も気に入ったポイントを聞いてみた。
「やっぱりEVとガソリンという2つのエネルギーを併用できるということに一番のメリットを感じます。状況に応じてバラツキはあるでしょうが、EV走行だけでも40kmもの距離を走行可能な点は評価できます。それに例えバッテリー残量が無くなっても、今度は自動でガソリン走行に切り替わるから、かなり安心です。
デザイン良し、メカニズム良し、都会にマッチした走るインテリアは最新のガジェットでもあったわけですね。さすが世界中の人に影響を与え続けられるわけですよね。」
と、言いながら、MINI CROSSOVER PHEVを眺める佐々木さん、とても印象的だった。
INTERVIEWER:TOMOKO FUJISHIMA
PHOTO:JUNJI IWAMOTO
今回のナビゲーター
キャンペーンガールを経て、2002年より執筆活動を開始。現在ではTV出演をはじめ、WEB、雑誌で活躍中。日本カーオブザイヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会理事。