MINI CROSSOVER PHEV

vol.4 松井大輝さんアウトドアギア デザイナー

MINI CROSSOVER PHEV

MINI CROSSOVER PHEV

vol.4 松井大輝さんアウトドアギア デザイナー

このクルマ、すでに“アウトドアギア”

日本海側も徐々に春の兆しが感じられてきた4月中旬。新潟県三条市。
彼方南方に見える谷川岳はまだ雪化粧を落としていない。豪雪新潟の冬の厳しさを感じる光景だ。

東京から約3時間、関越自動車道を降り、広大な越後平野を進む撮影クルー。
突き抜けるような青空。時折、窓から入る少し冷たい澄んだ空気がおいしい。

MINI × レスポンス

さらにどこまでも続く田園地帯を走ること30分。日本海を見渡す丘の上にあるキャンプ場で今回の出演者と出会った。
松井大輝さん、27歳。アウトドアブランドでデザイナーとして働く、笑顔がとても爽やかな人だ。 すでにテーブルと椅子を用意してわれわれの到着を待っていたようで、コーヒーがほとんど入っていないカップがそれを物語っていた。

「この場所から、アプローチを登ってくる姿を見ていました。」
車から降りる我々にそう言いながら笑顔で近づく松井さん。待ちくたびれさせてしまったか・・・。

「実物ははじめて見ました。想像していたよりも大きく感じますね。」
MINI CROSSOVER PHEVを見て、第一印象を語る松井さん。
みなさん、そう言います。でも乗ればそのギャップに驚きますから、楽しみにしていてください。そう告げて、早速ハンドルを握ってもらうことにした。

MINI × レスポンス

もはや自分は何をすれば良いのか・・・

試乗は、登ってきたキャンプ場へのアプローチをくだり、海沿いの道を走ることに。今日は土曜日ということもあってか、近くの寺泊港へ鮮魚を買い求める観光客が多いのだろう。

しばらく走り、松井さんに第一印象を伺おうとした時だった。
「いやあ、走りはじめから気づきましたが、凄く静か。これがプラグイン・ハイブリッドですか。」
と、先に言われてしまった。そう、乗り慣れている我々からすれば、すでにあたり前のことなのだが、やはりはじめての人には衝撃に近い感覚を受ける。正直それを見ているのも、こちらとしてはけっこう面白いわけで・・・。

時折、前方の車が空くと、アクセルを踏み込み、一瞬、笑い出しそうになる松井さん。
「これは強烈ですね。えっこんなにパワーあるんですかプラグイン・ハイブリッドって!?」
その表情を見るのがたまらない。

勢い付いたのか、今度は松井さんから提案が。
「近くにちょっとしたワインディングがありまして、そこへ行ってもいいですか?」
どうぞどうぞ、むしろどんどん行ってください。

MINI × レスポンス

ステアリングを内陸方面へと切り、日本の原風景が広がる農道を快走するMINI CROSSOVER PHEV。里山の満開の桜を横目に突き進んでいく。 道は徐々につづら折りになり、松井さんのステリング捌きが機敏になる。
「これ、クイックに曲がりますね!めちゃくちゃ面白い!立ち上がり時に車体が大きくよれないから、不快な揺さぶられ感も少ないし、それよりこの後押ししてくれるパワー何ですか!?MINIってこんな感じなんですか!?」
松井さん、それがMINIのゴーカートフィーリングってやつです。知ってしまいましたね。もう戻れませんよ。しかし運転に夢中の松井さんは、こちらのコメントなど聞いていない。

頂上付近に差し掛かると、今度はこの先のダート路も走りたいとリクエストが。
ラゲッジに積んだ大量のアウトドアギアが大暴れする心配もあるが、ベースがCROSSOVERのALL4、つまり四駆のSUVだから、何の心配もいらない。

MINI × レスポンス

MINI CROSSOVER PHEVはさらに山奥へと進む。都会的な印象が強いクルマだけに、ダート路とのアンマッチさがなんとも奇妙に感じられてくる。しかし松井さんはすでにこの車を完全に操っている。森林の中の細く凸凹した悪路を十分に楽しんでいた。
「こういうところでもテントを張る時あるんですよ。だからどこまで行けるのか試したくて。道を選ばないタフさがあるのに、でもプラグイン・ハイブリッド。面白いですね!なんかキャンプじゃなくても、ただ単にこのクルマで走りに来てもいいくらいですね。」

「さっき色々と走らせていただきましたが、加速したい時はガソリンとEVのハイブリッドモード、平地など巡航走行している時はEVモード、そして、その間は回生充電という、どれも自動で切り替える仕組みだと聞いて、もはや自分は何をすればいいのか?と思ってしまいました。」

MINIがこういうことやるから面白い

ところで松井さんは、これまでどんな車を乗ってきたのか。
「仕事がアウトドア関係ですので、当然キャンプやアウトドアは趣味というか仕事というか。だから当然満足いく荷室スペースを備えている車には目がいってしまいます。でも必要以上に大きい車はいらないので、手頃な大きさのSUVや、ステーションワゴンは好んで乗り継いできました。」

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やっぱりラゲッジスペースは重要ですか?
「僕にとってはすごく重要です。極端なこと言えば、バンタイプのような広大な荷室も持つ車が一番なのでしょうが、自分のスタイルというのもあるじゃないですか。自分でもわかるくらいの似合わないクルマを選ぶ必要はないと。その感覚は大事にしたいなと思います。」
同感です。

春から秋にかけては、多い時で月2回ほど、職場の仲間とはもちろん、一人でもキャンプに出かけることもあるという松井さん。必要最低限の荷物を心掛けているが、いざという時には最大限積めるスペースというのも欲しいと話す。

「後席を倒すと予想以上に入りますね。1275Lですか。正直行って積載容量は大して期待していませんでした。でも、こうやってしっかり見てみると、MINIも全然積めちゃうもんですね。ふたりキャンプなら、まったく問題ないでしょうね。」

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この日、MINI CROSSOVER PHEVのルーフには、AUTO HOUSEというルーフテントを設置していた。案の定、松井さんの興味はそっちへ。実はこのルーフテントで一度寝てみたかったそうだ。それならば、ぜひテントの中へ。
「大人二人までなら寝れますね。新鮮です。MINIがこういうことやるから面白いんですよね。MINIの上にテントを建てるって、インスタ映えもバッチリですね笑」

「やっぱりキャラクター性って重要だと思います。僕も日頃は商品をデザインする立場なので、この商品はどのように見られているのか?ちゃんと使いやすいと思ってくれているのか?かっこいいと思ってくれているのか?とか。あとは、それ以前に自分はどのように見られているのか?とかも気になりますけどね笑。自分は自分ですが、ひとつのキャラクターをしっかり持ちたいとは思います。今日で言えば、“MINIが似合う男”でしょうか笑。でも本当にそう言われたら嬉しいですけどね。MINIみたいな強烈なインパクトを持つ存在はどこか頭の中で引っ掛かって気になるんですよね。」

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今、アウトドアを楽しむことが我々日本人の中では、ひとつのステイタスとして認識されている。しかし、ユーザーは日本の人口の未だ7パーセントいう数値。これは意外だ。しかし裏を返せば取り込める層がまだ多く存在することを示す数字でもある。 アウトドアレジャーの魅力は、日常の生活では得られない非日常的な要素を老若男女共に感じられる点だろう。

MINIにもそれは当てはまる。なぜならMINI CROSSOVER PHEVもアウトドアギアのひとつの存在であると十分に感じる。だから、あなたが考える“MINIでやりたいこと”その想像力をこのMINI CROSSOVER PHEVにぜひぶつけてみて欲しい。 きっとこの車ならではの答えと、このクルマでしか体験できない非日常の景色が見てくるかもしれない…

そうやって信じてみるのも、悪くないと思います。

INTERVIEWER:SATOSHI SHIOMI
  PHOTO:JUNJI IWAMOTO

今回のナビゲーター

塩見 智フリーランス・ライター / エディター

1972年生まれ。岡山県出身。地方紙記者、自動車専門誌編集者を経てフリーランス・ライターおよびエディターへ。専門的で堅苦しく難しいテーマをできるだけ平易に面白く表現することを信条とする。文章はたとえツッコミ多め、自虐的表現多め。自動車専門誌、ライフスタイル誌、ウェブサイトなど、さまざまなメディアへ寄稿中。趣味ゴルフ。日本モータージャーナリスト協会員 日本カーオブザイヤー選考委員(2018-2019)

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