top interview by Teruo Ikehara
[トップインタビュー]ダイハツ工業・箕浦輝幸社長 軽のレクサスはダイハツが作る
Shiga Toshiyuki photo
ダイハツ工業社長 箕浦輝幸 Teruyuki Minoura
トヨタグループのスモールカー分野を担い、.........
好調はステップ、危機感と追い風
――前期決算は売上高が1兆円を突破、営業利益は401億円といずれも過去最高でした。そうした勢いのなかでの社長就任ですが、これからのダイハツの針路をどう取りますか。

箕浦 前期がまあまあの決算となったわけですが、この収益で満足して、このまま行きましょうなんて思っていないし、山田(隆哉)前社長も私も「ひとつのステップ」と考えている。

当社は国内で軽自動車を主体とするというスキームでやってきたわけですが、このままだといつかは頭打ちになります。少子化ひとつを取っても、ひっくり返すことはできないので国内マーケットは鈍化する。当社は2007年に創立100年を迎えますが、次の100年を考えると、今のスキームのままでは生き残れるわけがないと考えています。

そこでマーケットが沢山あるところに出なければならない。運がいいことに、世界を眺めるとコンパクトカーのマーケットは、まだまだいっぱいある。世界は広いぞということです。市場だけでなく、燃費や資源消費など環境面から見てもコンパクトカーのニーズは高い。ダイハツには追い風が吹くというのが大きな流れでもあります。

インタビュアー:池原照雄(経済ジャーナリスト)
写真:竹内征二
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Page 2めざせ売り上げ2兆円・利益1000億円
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