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最終的な製品デザインでは、ほぼ初期レンダリングのままの、シンプルなイメージが実現した。「シンプルなデザインは平凡になりがちなので、そうならないように注意した。また記号的な覚えやすいグラフィックスは、機能がユーザーに伝わりやすい」とフミア自身は解説する。
竹を斜めに切ったようなモチーフだが、日本的な要素の反映は意識しなかったそうだ。「ただ、日本の現代建築はすばらしいと思っている。SG-500DWのようなビルが東京に建っててもいいのではないかな(笑)。日本車のデザイントレンドも建築のようなシンプルな方向だ」とフミア氏。
フミア氏のユピテルへの協力はデザイン全般の顧問であり、SG-500DWのデザインに留まらない。倉田課長はSG-500DWの成果を喜びながらも、デザインに最終形はない、と語る。そして「顧問としてめいっぱいユピテルのデザイン向上に貢献してほしい」と期待を隠さない。
フミア氏は今後のユピテルのデザイン・アイデンティティについて、こう語る。「まず、異なった製品で似通ったデザインにするのではない、ということ。それぞれの商品特性を表現したい。そしてシンプル、クリーンという点で統一感を出す。様々な要素を調和させている日本の伝統建築がヒントだ。そこにイタリア人デザイナーだからこそできるという要素を加えたい。ではイタリアらしさとは何か。それは創造性だ。模倣はしないということだ」
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■エンリコ・フミア氏が自らデザインを語ります(動画)。 |
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ユピテルの倉田課長と、国内営業本部販売企画課の鈴木賢二課長
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