マツダが発表した1月の生産・販売状況によると、主に新型車の好調により、国内生産、国内販売、輸出、海外生産の4項目において前年実績を上回った。
新型マツダ『MPV』(2日発表)は、先代とは一転して国内専売モデルとして生まれ変わったのが特徴だ。スポーティでスタイリッシュ、そしてシンプルでモダンといった2つの方向性が必要となった。
走りが売りの新型マツダ『MPV』(2日発表)。なかでも245psというハイパワーを誇るターボモデル「23T」は、シリーズのイメージリーダー的存在である。このターボモデル、実は開発には結構手間がかかったという。
新型MPVのインテリアデザインのテーマについて「大人のスポーティ、アダルトなスポーティです」と語るのは、デザイン本部デザイン戦略スタジオチーフデザイナーの大矢隆一さん。
走りを売りにする新型『MPV』。販売上のライバルとして想定しているのはホンダ『オデッセイ』、トヨタ『エスティマ』、日産『プレサージュ』の3モデルだ。うち、最大のライバルとなるのは、MPVと同様、走行性能の高さをセールスポイントとしているオデッセイだ。
新型マツダ『MPV』(2日発表)の大きな変更点のひとつがサードシートの格納方法だ。先代まではバックレストを倒した後に反転させながら床下に収納する、ホンダ『オデッセイ』と同じ方法だったが、新型は座面が前方に沈み込み、ワンタッチで格納できるようになった。
マツダ『MPV』は90年にデビューした初代モデルがアメリカ市場で人気を博して以来、日米両用モデルという性格づけがなされていた。マツダは3代目モデルとなる新型の開発にさいしてその路線を大きく転換し、アメリカ市場では販売しないことを前提に仕様を決めた。
昨年の東京モーターショーに参考出品から約4カ月、マツダ『MPV』が発売された。ガリバー自動車流通研究所の調べによると、新型MPVのリセールバリューはランク「B」。強力なライバルの影響だ。
新型マツダ『MPV』(2日発表)には先代同様に、横にもスライドするカラクリシートが採用されているが、新型には、さらに快適性を高めた「スーパーリラックスシート」がオプション設定されている。
「KARAKURIフォールド」と名付けられた新型マツダ『MPV』のインテリア。サードシートの格納方法がリアオーバーハングに折り畳まれる方式から前方にフォールド格納される方式に変更された。
「『5ポインテッドグリル』でのマツダの表現よりも、さらに一歩進めて、『センターフォーカス』、つまり真ん中にパワーを集める形で表現しています」と語るのは、デザイン本部デザイン戦略スタジオチーフデザイナーの大矢隆一さん。
新型『MPV』(2日発表)は全長4870mm、全幅1850mm、全高1685mm、ホイールベース2950mmと先代に比べてひと回り大きくなっている。特にホイールベースに関しては110mmも大きくなった。ここまで伸びると、さすがに取り回しに影響を与えるのではないだろうか。
新型マツダ『MPV』(2日発表)は、『アテンザ』以降展開しているZoom-Zoom(ズームズーム)というブランドメッセージの集大成となるモデルだ。「集大成」というと「今後」は? チーフデザイナーの大矢隆一氏は、基本的に変化はないという。
ボーズ・オートモーティブは、マツダから2日に発表された新型『MPV』に、マツダ車として初めて「Bose(ボーズ)サラウンド・サウンドシステム」を搭載した。新型MPVのキャビンに備わる複数のシートアレンジの中で、臨場感あるサラウンドサウンドを楽しむことができる。
新型『MPV』には『マツダスピードアテンザ』と同じ、2.3リットルの直噴ターボエンジンを搭載するモデルが用意されている。加速性能、燃費性能、環境性能について、大排気量のV6を積むよりもメリットが大きい。