世界最大級の鉱石運搬船「グローバルハーモニー」…輸送コストとCO2排出を低減

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三井造船は11日、千葉事業所でパナマ国Tamou Line社向け32万重量t型鉱石運搬船「グローバル・ハーモニー」を竣工、船主に引き渡した。

新船は、日本船舶海洋工学会による「シッピング・オブ・ザ・イヤー2007」を受賞した世界最大級の鉱石運搬船「ブラジル丸」の同型3番船で、このシリーズは、輸送コスト削減とCO2排出量削減するために大型化を図った新設計船。
 
新船は、推進性能の高い船型と高い推進効率のプロペラ、MIPB(三井・インテグレーテッド・プロペラ・ボス)とリアクション舵を組み合わせた省エネ装置によって、燃料消費量低減を図っている。
 
ブラジルの鉄鉱石積出港に対応した係船設備やオーストラリア入港も考慮したエアードラフトの確保など、多港積み/揚げに対応した。また、新日本製鐵の協力により、UIT処理(超音波による疲労強度改善処理)を、造船業界では初めて強度上の最重要箇所に対し本格的に適用、船体構造の信頼性の向上を図った。
 
主機関には、IMO排ガス環境基準を満たした「三井-MAN B&W 7S80MC-C型エンジン」を搭載、ディレーティングを適用して最適出力で運航可能となるよう低燃費化を図っている。また、主機シリンダ注油器には電子制御式注油システムを採用し、運航コスト低減を図っている。

《レスポンス編集部》

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