フェラーリ 458イタリア…ディティールに迫る

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フェラーリは27日、新型『458イタリア』の内装やコクピット機能などの詳細を明らかにした。7月28日、フェラーリは新型のスタイリングを初公開したが、今度は新型のドライバーオリエンティッドな空間が見えてきた。

458イタリアは、『F430』の後継に当たるフェラーリ伝統のV8ベルリネッタ。新開発のV8は4499ccの排気量から、最大出力570ps/9000rpm、最大トルク55.1kgm/6000rpmを絞り出す。F430の4.3リットルV8(490ps/8500rpm、47.4kgm/5250rpm)と比較すると、80ps、7.7kgmの向上を果たしている。

リッター当たりの最大出力は127psと世界トップクラス。それでいて、最大トルクの80%を3250rpmの常用域で発生するフレキシブル性を備えている。直噴化によって環境性能も引き上げられ、欧州複合モード燃費は7.3km/リットル、CO2排出量は320g/kmとセグメント最高レベルを達成した。

トランスミッションは、7速デュアルクラッチ2ペダルMTの「F1マチック」。アルミ素材の積極採用などにより、車重はF430よりも70kg軽い1380kgに抑えられた。この結果、0-100km/h加速3.4秒、最高速325km/hという優れた動力性能を発揮。F430の4秒、315km/hに対して、確実な進化を遂げている。

今回、フェラーリは458イタリアの内装を初公開。フェラーリならではのスポーツテイストを表現しながら、マンマシンインターフェイスを徹底追求した操作性の高さが売りとなる。

注目はステアリングホイール上に、スイッチ類を集中レイアウトしている点だ。これはF1からのノウハウを生かした設計で、ドライバーがいっそう運転に集中できる環境を作り上げる狙いがある。

ステアリングホイール上に置かれるスイッチは、ウインカー、ヘッドライト、ワイパーなど。これらは操作性を見直した結果、従来のレバータイプからスイッチに変更された。ステアリングコラムには、パドルシフトが装備される。

また、F430同様にステアリングホイールの左下には、エンジンスタートボタン、右下には走行モード切り替えスイッチの「マネッティーノ」ボタンを配置。458イタリアでは、エンジンスタートの上に、サスペンションの減衰力設定ボタンが追加されている。

インパネは、ドライバー正面にタコメーターをレイアウト。タコメーターの左右はTFTスクリーンとなっており、左側には車両のセッティング状態、油温や電圧、燃料、外気温などの各種情報を表示する。右側にはナビシステムやオーディオ、Bluetooth対応の携帯電話のハンズフリー機能などのスイッチ、速度計などをディスプレイ。これらの表示内容は、インパネ左右に設けたボタンで切り替える。

「ヴィークルダイナミクスアシスタンス」も、新型の注目装備のひとつ。これは、エンジンやトランスミッション、足回りの状態を常時モニターし、前後&左右の加速度やエンジン回転数などの情報と合わせて、車両の状態をドライバーに分かりやすく伝えるものだ。車両の状態は「ウォームアップ」「ゴー」「オーバー」の3段階で表示される。

新型458イタリアは、9月15日に開幕するフランクフルトモーターショーで正式発表。メルセデスベンツの新型スポーツカー『SLS AMG』と並んで、ショーの華となるのは間違いない。

《森脇稔》

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