VW ポロ 新型…ドイツで予約2万4000台突破

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フォルクスワーゲンは25日、新型『ポロ』のドイツでの受注台数が、2万4000台以上に達したことを明らかにした。新型は26日にドイツ、7月に欧州全域で販売がスタートするが、早くも人気は過熱ぎみだ。

新型ポロは3月のジュネーブモーターショーでデビュー。ボディサイズは全長3970mm×全幅1682mm×全高1453mm、ホイールベース2470mm。現行型と比較すると、54mm長く、32mmワイド、14mm背が低い。ホイールベースは4mm伸ばされた。ボディサイズの拡大は、ゆとりの室内空間を生んでいる。

内外装のクオリティは大きく向上。とくに、室内はソフトタッチのプラスチック、ホワイトバックライトのスイッチ類、アルミパネルなどを採用して、質感がアップ。オプションでエアコン付きグローブボックス、MP3プレイヤー、タッチパネルモニター付きナビゲーション、3本スポークのマルチファンクションステアリングなどが設定される。荷室容量は280-952リットル(VDA計測法)と十分だ。

安全性の向上も大きなニュース。ボディ剛性の引き上げや各部の補強によって、前面衝突時の安全性は約50%、側面衝突時の安全性は約20%アップ。ヘッドエアバッグやヒルホールドコントロール付きESPなどの安全装備は、全車標準だ。また、ボディ剛性アップにもかかわらず、車重は現行比で約7.5%軽くなっている点も注目できる。

燃費の良さも新型のセールスポイント。フォルクスワーゲンによると、燃費は現行型と比較して、最大で20%向上しているという。エンジンはガソリンとディーゼル7機種で、すべてユーロ5の排出ガス基準に適合。7機種のうち5機種は、ニューエンジンだ。

新型ポロは、欧州では装備の違いによって、「トレンドライン」「コンフォートライン」「ハイライン」の3トリムを用意。ドイツでのベース価格は、1万2150ユーロ(約164万円)からと、競争力も高い。

フォルクスワーゲンの販売担当取締役、クリスチャン・クリングラー氏は、「新型はポロ5世代の歴史において、最も経済的で、環境性能や安全性能も高いモデル」と自信を見せる。ドイツでの発売前に受注台数が2万4000台を超えた事実からも、新型に対する顧客の期待の大きさがうかがえる。

《森脇稔》

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