新型メルセデスベンツ『Eクラス』のデザインテーマは「伝統と革新の融合」。これまでのEクラスらしさを残しつつ、最新のメルセデスのデザイン哲学を取り入れたものだと、メルセデス・ベンツ日本、商品企画・コンプライアンス部商品企画2課の坂井正剛さんは話す。
「たとえば4灯のツインヘッドライトはEクラスらしさを出すために、これまでの『210』や『211』と同様としています。ただし、新型は丸い形から四角いスクエアな形にしました」。また、リアホイールアーチを囲み、リアフェンダーに対して独特な曲面を与えるプレスラインは“ポントンメルセデス”(ここではW120『180』)のデザインをイメージしているという。
それらに対し、現在、最新のメルセデスベンツはアローシェイプデザインを採用している。これは、弓矢の「矢」をイメージしたデザインで、新型Eクラスにも、「フロント部分ではボンネットのプレスラインが、これまでより大型で垂直になったフロントグリルを経てV字型につながり、そのイメージをデザインしていますし、リアに関しても同じデザイン手法を取り入れています」