三菱自動車は27日、東京・芝の本社で2009年3月決算発表を行った。その席上、益子修社長は「厳しい経済環境の中でも、工夫とやり方次第によっては克服できる」と述べた。
同社長によると、2008年に前年より販売を伸ばした国は50か国あり、それらの国でまんべんなく販売していけば活路が開けるということだ。
「これまではロシア、ウクライナに頼ってきたが、今後はアセアン、カナダ、ブラジル、中東、中国を中心にやっていこうと考えている」と益子社長は強調した。
特に中国については、上海モーターショーでの活気と熱気を肌で感じたこともあって、益子社長は「われわれにも十分チャンスがある」と見ている。
2009年度93万2000台(前年度比13%減)を見込んでいる三菱自動車は、文字どおりグローバルで「塵も積もれば山となる」作戦を行おうというわけだ。販売低迷が続く中では、その塵は決して小さくない。