ダイムラーは23日、欧州仕様のメルセデスベンツ『CL500』に「100イヤーズオブザトレードマーク」を設定した。旧ダイムラー社と旧ベンツ社が、それぞれの商標を登録してから100周年に当たるのを記念した特別仕様車だ。
1909年6月24日、ゴットリープ・ダイムラーが設立したダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト社は、「スリーポインテッドスター」を商標として登録。また、同年8月6日、カール・ベンツが設立したベンツ&シー社は、「BENZ」のロゴを商標として登録した。両社は1926年に6月28日合併し、現在のダイムラーのルーツであるダイムラー・ベンツ社が誕生する。
両社の商標登録100周年を記念して発売されるのが、CL500の100イヤーズオブザトレードマーク仕様だ。CL500をベースに、数々の特別装備が追加された。
ボディカラーは専用のデジーノメタリックグラファイト。AMG製20インチのアルミホイールも専用デザインで、チタニウムグレーで塗装された。CL500にはオプションのAMGスポーツパッケージも標準装備。専用バンパーやサイドスカートが、100周年記念車の存在感をさらに際立たせる。
室内はライトサンドカラーのデジーノアニリンレザーシートを採用。ルーフライニングはアルカンターラ張りで、ウッド&レザーステアリングホイール、ブラックピアノラッカーパネル、アルミスポーツペダルも装着された。センターコンソールには、旧ダイムラー社のスリーポインテットスターと、旧ベンツ社のBENZロゴ入りマークを添えている。
この特別仕様車は5.5リットルV8(388ps)を搭載する「CL500」と「CL500 4マチック」に設定。価格は13万2863-13万7445ユーロ(約1720-1780万円)で、ベース車に対して、1万7850ユーロ(約230万円)高となる。なお、『CLクラス』は2009年モデルで、全車が新デザインのドアミラーや新「コマンドAPS」システムを採用している。