デンソー、温度検出制度を向上した排気温センサを開発

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デンソー、温度検出制度を向上した排気温センサを開発
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デンソーは21日、従来品と比べて温度検出精度を向上した排気温センサを開発したと発表した。2009年秋に米国で発売されるディーゼルエンジンの商用車に搭載されるほか、2010年以降に日本と欧州で発売される車両にも搭載される予定。 

今回開発した排気温センサは、ディーゼル車の排ガス浄化フィルタ(DPF)内に溜まった粒子状物質を燃やして、DPFの捕集機能を回復するための温度制御に使用される。排気管の中に突出した部分を、振動を抑制するパイプを用いて最適な位置で支える高耐振の構造とし、突出した部分の長さを従来品の約2倍に延長した。これにより、DPFで最も高温となる中心部付近の温度検出が可能となった。

また、DPFの機能を維持するため、再生時の温度を650度以下に制御する必要があるが、先端の感温部に新規開発した素子を採用し、温度検出精度が従来の±30度から±10度まで向上した。

DPFの中心部付近のより正確な温度検出が可能になったことから、DPFの再生制御が効率化し、後処理システムの排ガス浄化性能の向上とDPF再生時に使用される燃料の低減による燃費向上に貢献する。また、エンジンオイルについても燃料混入が減少し、劣化を抑制する。

ディーゼル車の排ガス規制の強化と環境意識の高まりにより、排ガスの後処理技術の改良が求められ、高精度な長尺排気温センサのニーズが高まる。一方、ガソリン車では、小型化に伴いエンジンの高出力が求められるため、ターボシステムを採用した車両の需要拡大が予測される。

同社は、高い振動にさらされるターボシステム用の排気温センサに今回開発した高耐振技術を適用し、精密な温度制御に貢献するとしている。

《レスポンス編集部》

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