2日に発表されたトヨタ『ウィッシュ』は、自社のミニバンやワゴンで悩むユーザーをも取り込もうとしている。ウィッシュのすぐ上にいるミニバンが『アイシス』で、直下にいるワゴンが『カローラフィールダー』だ。
ウィッシュは、ダウンサイジングやサイズアップを考える自社のユーザーを一手に引き受ける役目を担っている。
トヨタ第1乗用車センターの担当者は、「子離れした夫婦や、老夫婦2人とペットなどというユーザーたちが、スライドドアタイプのアイシスなどからウィッシュに乗り換えることは考えられる。また、乗車定員は違えどアウトドアなどのシーンで使い勝手が似ているカローラフィールダーのユーザーがサイズアップを考えて乗り換える可能性もある」と話していた。
他社のライバル車にはない徹底したマルチ性を売りに、間口を広く取ったこのクルマが、堅調な小型ミニバン市場をさらに活気付ける火付け役となりそうだ。