BMWのフラッグシップ・セダン『7シリーズ』は、装備の点でも様々なものが搭載される。
HDDナビゲーションシステムは当然のことながら標準装備。テレビはワンセグ/12セグの地上デジタル放送に対応。液晶画面やiDriveコントローラーを活用した各種状態表示や消耗品管理機能、Bluetooth対応ハンズフリー、音声ガイドとアニメーションも交えた電子説明書機能も搭載する。「750i」「750Li」にはフロントガラス上にも各種情報を投影するヘッドアップ・ディスプレイも装備する。
画面を生かした機能は他にもあり、オプションでサイド・ビューカメラやナイトビジョンも用意される。ナイトビジョンでは最長300m先まで赤外線カメラの映像を写すだけでなく、100m以内の道路上に歩行者を検知すると画面上に警告を表示する機能がある。カメラを使った車線逸脱警告システムもオプションで装備できる。
また、ショーファードリブンカーとしても、マルチメディア機能は充実している。オプションの「リア・エンターテインメント・システム」を選べば、左右フロントシートの裏側に9.2インチの液晶ディスプレイが装備され、後席用のiDriveコントローラーでDVDの再生や、電話機能を操作することもできる。
シートヒータは前後左右席に装備、反対の機能としてシートの小穴から送風するベンチレーションシートも「750Li」に標準装備される。パワーシートの機能も、オプションでクッション部が周期的に上下に動いて疲れを軽減されるという「フロントアクティブシート」が選択可能。リアシートはコンフォートシートを選べばマッサージ機能が追加される。
「750i」「750Li」は電動で開閉するトランクリッドを持ち、ドア閉めに力が不要となるソフト・クローズ・ドアも標準装備される。
電動の装備は他にもある。3.0リットルエンジンでは電動のウオーターポンプを採用、4.4リットルエンジンではターボチャージャーやインタークーラーの冷却に別系統の冷却システムを持ち、ターボのアフタークーリングをエンジン停止後も電動で行う仕組みを持っている。そのため、回転を上げて走り込んだ直後に、ターボの冷却を気にすることなくエンジンが切れるという。