タタ ナノ 価格は21万円に決定!!

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インドのタタモータースは23日、新型『ナノ』の価格を11万2735ルピー(約21万7000円)からにすると正式発表した。購入者殺到による混乱を避けるため、最初の10万台は予約による抽選販売となり、7月から納車が始まる予定だ。

新型ナノは全長3100×全幅1500×全高1600mmの4ドアコンパクト。最小回転半径は4mと日本の軽自動車並みだ。タタは「ナノはインドで最小の車。でもその車よりも室内は約21%広い」と胸を張る。高いシートポジションにより、乗降性も良好という。

エンジンは新開発624ccの2気筒ガソリンをリアに搭載、後輪を駆動する。最大出力は35ps/5250rpm、最大トルクは4.9kgm/3000rpm。トランスミッションは4速MTだ。わずか600kgのボディには十分なスペックで、最高速度は105km/hを実現する。環境性能も高く、燃費はインド国内ガソリン車で最高の23.6km/リットル。CO2排出量はインドでは最も少ない101g/kmを達成した。インドの排出ガス基準、BS-IVにも適合している。

ナノは8か月または2万4000kmの保証を付けて販売。安全面について、タタは「インドの法令では定められていない横転テストやオフセット衝突テストも実施した」と語っている。

グレードは3仕様を設定。最もベーシックな「スタンダード」はボディカラーが3色用意され、シートはモノトーンで後席は折り畳みが可能だ。「CX」はボディカラーの選択肢が5色に増え、エアコン&ヒーター、ツートンシート、リアヘッドレスト&シェルフ、ブースターブレーキを装備。最上級の「LX」はボディ同色バンパー、ファブリックシート、パワーウインドウ&集中ドアロック、フォグランプ、リアスポイラー、カップホルダー、電源ソケットなどが標準装備される。

価格はタタが当初宣言していた10万ルピーを若干上回り、「スタンダード」グレードが11万2735ルピー(約21万7000円)からに決定。それでも驚異的低価格であることに変わりはなく、購入者殺到が予想されるため、初期ロット分の10万台は予約による抽選販売となる。これは、ジャラート州サナンド新工場の稼動が2010年となるため、当面はタタ本社工場での生産で対応せざる得ないためだ。納車は7月からスタートする。

予約は4月9日から25日までの期間限定で実施。タタはインド銀行と協力し、国内1000都市、合計3万拠点の銀行やタタディーラーなどで予約を受け付ける。予約チケットは300ルピー(約580円)で販売され、予約が完了するとデポジットとして最低2999ルピー(約5800円)を支払う仕組みだ。購入方法は現金とローンの2通りが選べるという。

タタのラタン会長は、「ナノはこれまで車を所有できなかった層に、4輪車の快適で安全な移動空間を提供できると思う」と自信を見せる。タタはナノの生産が本格化する2010年には、年産35万台規模を想定。欧州などへの輸出も計画している。

ナノの価格が決定したことで、インド最大手のマルチスズキ、今後インドで低価格車市場に参入する日産&バジャジオートやヒュンダイなど、競合他社に影響を与えるのは必至の情勢だ。

《森脇稔》

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