車載マルチメディアネットワーク(MOST、Media Oriented Systems Transport)の標準化団体、MOSTコーポレーションは、第1回国際カーエレクトロニクス技術展(カーエレJAPAN、28 - 30日、東京ビッグサイト)に車載ネットワーク「MOST50」と「MOST150」のマルチメディアデモを出展する。
MOST50は既に実用化されており、MOST150は近未来の車に搭載される予定。
MOST50の特長は、これまでの光ケーブル(POF、Plastic Optical Fiber)ではなく銅線ケーブルを使用できることにあり、「MOST Specification of Electrical Physical Layer (ePhy)1V1」を仕様としている。これによって銅線の非シールドツイスト線を通しデータを転送する。MOST50は2007年以来、日本の主要メーカーに採用されている。
MOST150は車内で使うイーサネットの物理層を提供する。MOST150は、150 Mbpsという高い帯域幅に加え、広範なビデオアプリケーションのサポート用のアイソクロナス転送メカニズム、ならびにIPベースのパケットデータを効率的かつシームレスに転送するためのイーサネットチャネルを特徴とする。
カーエレでは、MOST150の高帯域幅の効率性、高速イーサネットによるパケット転送、HDDからのマルチチャネル・ビデオストリーミング転送、さらにHDTVとSDTVのアイソクロナス・ストリーミング転送をデモンストレーションする。